MotoGPクラスのヨーロッパGP 決勝レースの結果をお伝えする。ホールショットはポールポジションスタートのポル・エスパルガロが奪うが、リンスがポルをかわしてレースをリード。

しばらくリンスがレースをリードするが、ターン11でラインがワイドになったことでジョアン・ミルがトップに浮上。ミルは後続を寄せ付けず、安定感抜群の走りでMotoGP初優勝を達成。リンスが2位となったことで、スズキとしては1982年以来初めてとなる、最高峰クラス1−2完走となった。

3位はKTMのポル・エスパルガロ、4位は中上 貴晶だった。5位はミゲル・オリヴェイラ、6位ミラー、7位ブラッド・ビンダー、8位ドヴィツィオーゾ、9位ザルコ、10位ダニーロ・ペトルッチだった。

チャンピオンシップ争いをしているファビオ・クアルタラロは1周目に転倒して14位で完走。タイトル争いはかなり厳しくなった。コロナからレースに復帰したバレンティーノ・ロッシは何らかのマシントラブルでレースを終え、フランコ・モルビデッリも11位、マーべリック・ビニャーレスはピットレーンスタートで13位完走となった。

MotoGP2020ヨーロッパGP 決勝レース結果

1位ジョアン・ミル
2位アレックス・リンス
3位ポル・エスパルガロ
4位中上 貴晶
5位ミゲル・オリヴェイラ
6位ジャック・ミラー
7位ブラッド・ビンダー
8位アンドレア・ドヴィツィオーゾ
9位ヨハン・ザルコ
10位ダニーロ・ペトルッチ
11位フランコ・モルビデッリ
12位ステファン・ブラドル
13位マーべリック・ビニャーレス
14位ファビオ・クアルタラロ

優勝 ジョアン・ミル

「最高の気分です。ずっとMotoGPで1勝することを目指していましたが、この優勝はまさに最高のタイミングでした。今週末はチームと共にバイクを最高の形で仕上げることが出来ました。最高の仕事をしてくれたチームに感謝したいですね。」

2位 アレックス・リンス

「非常に高速なレースでした。レースをリードする中で良い走りが出来ていましたが、ターン11でアウトに膨らんでしまいました。ミルに抜かれた後に追いたかったものの無理でした。しかし、スズキ1−2という結果は最高です。次も良いレースにしたいですね。」

3位 ポル・エスパルガロ

「ハードなレースでした。スズキの2台がミディアムタイヤで速かったですね。コーナーリングスピードではスズキに劣っていましたが、ハード/ミディアムは正しい選択でした。タイヤチョイスはギャンブルでしたがブレーキングで接近することは出来ました。最後はタカが接近してきましたが、良いレースでしたね。」

(Photo courtesy of michelin)