中上 貴晶は予選の最後2分で転倒、どうなるかと思われたが3番グリッドを獲得した。前回はポールポジションからスタートし、1周目に転倒してリタイアとなったが、今回はじっくりと状況を確認しながらレース展開したいと語る。状況とフィーリング次第では序盤からのプッシュもあり得るとのこと。
中上 貴晶

転倒したにも関わらず3位だったのは驚き

中上 貴晶

「状況としては前回と異なりますが、良いことは今週はいかなるコンディションで競争力があることです。今回はポールポジションではありませんが、今回の3位には驚いています。残り2分で最終コーナーで転倒してゲームオーバーだと思っていました。こういうコンディションでは最後までトラックで走行を重ねたほうが有利ですからね。ですから転倒したにも関わらず3番手だったのは驚きでしたね。」

「ドライコンディションのセッティングを誰も持っていないとは言いますが、ウォームアップでドライコンディションのフィーリングを掴みたいですね。現時点ではドライにおけるタイヤ摩耗、燃料消費、電子制御についてわかっていない状況です。自分にとってプラスなのは、昨年ここで優勝したマルクのデータがあることです。」

「今年は特殊なシーズンでしたが、ほとんど休みが無い中で挑んできました。この状況で自分もチームも良い形で作業を続けてきました。ヘレスからHRCのサポートも手厚かったですし、ライディングスタイルも変えました。新しいミシュランのリアタイヤについてもバイクの適切なバランスを見つけることが出来ています。」

中上 貴晶
「少しずつ改善して結果がコンスタントに出るようになってきましたし、あらゆる天候で結果を出せるようになってきました。チャンピオンシップにおいてもタイトル争いからは外れてしまったと言えますが、すべてのレースでベストを尽くします。シンプルに考えていけば結果はついていくでしょう。明日はポールポジションではありませんからプレッシャーもありません。楽しみたいと思います。」

「バイクのフィーリングは現時点でいいですし自信があります。自分に関してもチームも自信を持っています。今回は3番グリッドスタートですから、レースに向けて素晴らしい位置と言えます。前回のレースはミスをしてしまいましたが、あれは実にいい経験でした。」

「明日はリンス、ポルを観察して2人を追っていきます。いかなるコンディションでも速い2人ですから、クレイジーなミスはしないように気をつけていきます。誰もドライコンディションに関するデータがありませんから、序盤からプッシュするのは危険でしょう。ただ、バイクのフィーリングが良ければ最初からプッシュすることもあるでしょう。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)