2021年のセカンドライダーは、スミスもしくはサヴァドーリ

アプリリアは2021年のライダーについて、テストライダーのブラッドリー・スミスもしくはロレンソ・サヴァドーリを起用する予定だ。

アプリリアは、当初アンドレア・ドヴィツィオーゾ、カル・クラッチローにオファーを出していたが合意に至らず、イアンノーネがドーピングに関する控訴に破れた後は、WSBKライダーのチャズ・デイビス、Moto2で活躍するマルコ・ベッツェッキ、ジョー・ロバーツ、Moto3のファビオ・ディ・ジャンアントニオにもオファーを出していた。

しかし、いずれのライダーからも良い返答が得られなかったようで、2021年はライダーラインナップを決めず、現時点で抱えるテストライダー2名のいずれかをレーシングライダーとして登録する。

マッシモ・リヴォラ体制になり、ロマーノ・アルベシアーノ時代のグダグダが解消されるかと思いきや、2台完全に仕上がったバイクをグリッドに並べるのが未だ困難な様子を見て、ライダー達がアプリリアとの契約を避けているであろうこと言うまでもない。
ブラッドリー・スミス

アプリリア・レーシングCEO マッシモ・リヴォラ

「3名の若手ライダーに2021年のシートをオファーしたのは事実です。アプリリアのプロジェクトは才能ある若手ライダーにとって魅力的なものだと考えていたためです。しかし3名ともまだ最高峰クラスに挑戦する準備が出来ていないと判断したようです。」

「また、彼らと2021年の契約を交わしているチームも彼らをキープしたがったというのも事実です。アプリリアは彼らの意思を尊重し、現在のライダー達で来年を戦うことを検討しています。」

「バイクの開発が凍結されていますが、今年プロジェクトは大きく前進し、バイクも性能が上がっており、トップとの差は、すべてのサーキットで縮まっています。アレイシ・エスパルガロは最高の形でシーズンを終えていますし、リーダ達と同等のペースで走行していました。」

「アレイシ・エスパルガロはアプリリアにとってのトップライダーであることは変わらず、2021年にロレンソとスミスのいずれかがレーシングライダーとなり、テストライダーとなるかは、今後の冬季テストの中で決定していきます。ロレンソは3戦で成長していますし、ブラッドリーの経験とプロフェッショナリズムにも期待出来ますね。」

ロレンソ・サヴァドーリ

(Source: aprilia)

(Photo courtesy of michelin)