第5回目となる「アプリリア・オールスターズ」は、過去最高の盛り上がりを見せ、大成功のうちに幕を閉じた。ヨーロッパ各地から2万人以上のバイクファンがミサノ・ワールド・サーキットに集結し、アプリリアの輝かしい歴史と情熱に包まれた一日を過ごした。
イベントでは、シルバーストーンGPで優勝したばかりのマルコ・ベッツェッキがロマーニャの地元ファンから大声援を受けたほか、世界王者ホルヘ・マルティン、ロレンソ・サヴァドーリ、トラックハウスのラウル・フェルナンデスといったアプリリアMotoGPライダーたちも登場。中でもマルティンは、4月のカタールGPでの負傷後、サプライズでトラック走行を再開し、観客を驚かせた。マルティンはまずRS 660ファクトリー、続いてRSV4に乗り込み、短いながらも力強い走行を披露した。

ビッグスターたちがトラックで走行
イベントでは、マックス・ビアッジやロリス・カピロッシといった伝説のライダーたちも登場し、2ストロークモデルやRS-GPを駆って圧巻の走りを披露。ファンは時代を超えたレーシングスピリットに熱狂した。
白熱の「レース・オブ・スターズ」
イベントのハイライトとなったのは、ル・マン式スタートによる「レース・オブ・スターズ」。11周にわたる激戦を制したのは、マルコ・ベッツェッキ&コッラディーニ組。2位にケヴィン・カリア&“The A”(謎のアプリリアライダー)、3位にはフェルナンデス&エミリー・ボンディ組が入賞。女性ライダー3名の中で最も健闘したボンディが表彰台に立った。他にはマリア・エレーラ(世界選手権準優勝)、ロベルタ・ポンツィアーニも参戦した。

新たな挑戦「モト・グッツィ・ファストエンデュランス・トロフィー」
2025年版では新たにモト・グッツィ・ファストエンデュランス・トロフィーが公式プログラムに加わり、スペシャルゲストのロリス・カピロッシがV7トロフェオに初乗りで最速タイムを叩き出した。
歴史を背負った名車が再び走る
125ccや250ccの2ストロークモデルによるデモ走行も大盛況で、ベゼッキがRS250でトラックを走行。また、MotoGPマシンであるRS-GPも走行し、MotoGPチームとライダーが観客の前で紹介された。
試乗会と豪華抽選会も大人気
ロードモデルの試乗会では、Tuono 457、RS 457、RS 660 Factoryなど最新モデルが体験可能となり、数百人の参加者でにぎわった。イベントの締めくくりには、Tuono 457が抽選で1名にプレゼントされるという太っ腹企画も実施された。
感動のフィナーレ
最後は、何百台ものアプリリアバイクがトラックを走るパレードで幕を閉じ、まさに記憶に残る1日となった。アプリリア・オールスターズは、ファン、ライダー、マシンが一体となった、真のバイク祭りを体現するイベントとしてその存在感をさらに強めている。