イタリアGP マルコ・ベッツェッキが母国ポール獲得 アプリリアがフロントロー独占

2026年MotoGP第8戦イタリアGPの予選で、選手権リーダーのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)が圧巻の走りを披露した。ベッツェッキは1分43秒921を記録し、ムジェロで史上初となる1分43秒台を達成。母国ファンの前でポールポジションを獲得した。

さらにアプリリア勢はラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が2番手、2024年世界王者ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が3番手に入り、MotoGPクラスで初めてアプリリア勢がフロントロウを独占した。

Q1はフェルナンデスとアコスタが突破

Q1では有力勢が激突した。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、小椋藍、ラウル・フェルナンデスのトラックハウス勢らがQ2進出を争った。アコスタは1分44秒765を記録してトップに立ったが、終盤にフェルナンデスがこれを上回った。小椋は好セクターを並べながらもラップをまとめ切れず、Q2進出圏までわずか0.087秒届かなかった。Q2進出を決めたのはフェルナンデスとアコスタだった。

アプリリア勢が主導権を握ったQ2

Q2では序盤から激しいポール争いが展開された。フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が先頭でコースインし、その直後にはチームメイトのマルク・マルケスが続いた。しかし最初に強烈な一撃を放ったのはマルティンで、1分44秒284を記録。歴代最速ラップにわずかコンマ1秒強まで迫った。セッション中盤にはアプリリア勢が1~3番手を独占。マルティンに加え、フェルナンデスとベッツェッキが続き、ノアーレ勢が主導権を握った。

ベッツェッキが歴史的ラップを記録

終盤のアタックでは各車が新品タイヤを投入し、ポール争いは最高潮に達した。バニャイアが4番手に浮上した直後、ベッツェッキが驚異的なラップを記録。ムジェロで二輪車として初めて1分43秒台に突入し、残り2分を切った時点で後続に0.2秒以上の差をつけた。

マルク・マルケスはラップ前半で大幅なタイム更新ペースを見せたが、アコスタに追いついたことで勢いを失い、フロントロー獲得には届かず4番手に終わった。最終的にベッツェッキのタイムに迫るライダーは現れなかった。ベッツェッキにとってはブリーラム以来となるポールポジションであり、アプリリアにとっては1999年の原田哲也以来となるムジェロでのポール獲得となった。

フェルナンデス2番手、マルティン3番手

2番手はQ1突破組のフェルナンデス。マルティンはチームメイトから0.363秒差の3番手だった。2列目トップの4番手にはマルク・マルケス。5番手にはフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が入り、インドネシアGPで2番グリッドからスタートした優勝週末以来となる予選トップ5を記録した。バニャイアは母国GPで6番手を確保した。

ディ・ジャンアントニオは7番手 モレイラが自己最高8番手

前戦バルセロナ勝者のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)はFP2での技術的トラブルの影響もあり、ラップをまとめ切れず7番手となった。ディオゴ・モレイラ(プロ・ホンダLCR)は自己最高となる8番手を獲得。ブラジル人ライダーとしては、2007年のアレックス・バロス以来初めてMotoGP予選トップ10入りを果たした。

フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が9番手、アコスタが10番手。4列目にはエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が11番手、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が12番手で並んだ。