ジョナサン・レイとアレックス・ロウズは、シーズン最後となるテストをアラゴンで25日、26日に予定している。今回のテストは前回のアラゴンテストに引き続き、2021年型のZX-10RRのポテンシャルを理解することだ。

2021年型のZX-10RRはエンジン内部パーツの改良により、最高回転数が500回転アップ、新しいエアロダイナミクスフェアリングは内蔵型ウイングレットを備え、フロントで17%のダウンフォース向上を達成している。アラゴンの長大なバックストレートではトップギアでエンジンパフォーマンスを十分に発揮したテストが出来るはずだ。

ジョナサン・レイ

「アラゴンでは今シーズンスピードを発揮出来ていますから、ここで比較テストが出来るのは大いに役立つでしょう。ヘレスで試した2021年型のZX-10RRのテストをしていくわけですが、ヘレスで試しただけでも、2021年型のポテンシャルが非常に高いことがわかりました。アラゴンでは異なるエンジンキャラクターの理解を進めていきます。今回が冬休み前の最後のテストになります。開発チームにしっかりとフィードバックをして、開発を進められるようにしたいですね。」

アレックス・ロウズ

「2021年型のバイクで作業が出来ることが嬉しいです。この冬はやるべきことが沢山あります。今週末に作業を完了するということは不可能でしょう。重要なのはヘレスでやったのと同じテストを行い、異なるキャラクターを持ったこの新型に感じたポジティブな感触を再確認することです。この新型バイクを良く知るための素晴らしい機会となるはずです。」

KRTチームマネージャー ギム・ロダ

「2020年最後のテストに参加することになりますが、誰しもが2020年がこれほど混乱に満ちた1年になると、オーストラリアの開幕戦時点では想像していませんでした。スポーツショーはパンデミック発生時に優先度が高いものではないとは言え、多くの人々がこれで生活をしているわけですから、今年レースを開催してくれたドルナ、そしてすべてのスポンサーに感謝したいと思います。」

「すべての関係者の安全を確保し、常にベストを尽くしてきました。来年3月に開幕が出来るか定かではありませんが、開発の手は止めません。ファンに常に最高のショーを届けるためにベストを尽くし、レースを愛する人全てにエンターテイメントを提供します。この先はアラゴンで素晴らしい2021年型のZX-10RRの開発を続けますが、来年は間違いなくさらに大きく前進出来るはずです。」

「ライバルチームも懸命に開発をしていますから、我々もハードに開発を続ける必要があります。2020年の成功に甘んじることなく、2021年はさらに強くなって戻ってきます。世界がCOVID-19から可能な限り早く立ち直っていくことを願います。そして早くワクチンが開発され、人々を守ってくれることを願っています。」


(Source: KRT)

(Photo courtesy of KRT)