レース前は誰もがヘレスのようにペドロサ選手の圧倒的なレースを予想していたわけですが、残念ながら最後までタイヤを温存することが出来ず、ペドロサ選手は3位でレースを終えました。明日のテストではフロントタイヤのフィーリング向上が課題とのこと。

Q

「ホームGPのファンの前でポジティブな週末だったと思います。ポールポジションを獲得し、優勝は出来なかったもののチャンピオンシップ争いに復帰しました。」

ダニ・ペドロサ

「前回は転倒で終わってしまったので、ファンの前でポール獲得と表彰台は良い結果です。今日は良い形で状況のコントロールが出来ましたが、もう少し良い形でレースが出来るものと期待していました。ドヴィがストレートで近づいてきているのがわかっていて、彼のほうが自分よりもタイヤを上手くセーブ出来ていたようですね。自分もタイヤをセーブしようとしたんですが、最後には良い形でタイヤをセーブ出来ませんでした。それで最後は先週のようにポイントを獲得出来ずに終わるよりも、ポイントを獲得しようという考えに切り替えたんです。」

 

Q

「表彰台を獲得したライダーは、皆リアにミディアムを履いていました。もしリアにハードを履いていたら勝てていたと思いますか?」

ダニ・ペドロサ

「確かに最後はミディアムは限界に到達してしまいましたけど、ハード/ハードよりはポテンシャルは良いですから。ライダーというのは、時にパフォーマンスよりもフィーリングを重視してタイヤを選ぶんです。今週末は本当にタイヤに関しては難しい状況でしたけど、最終的にはこうして表彰台を獲得出来たのは素晴らしいことです。明日はテストでフロントのフィーリングを向上することが重要です。ホンダとヤマハはアップダウンが激しく毎週チャンピオンシップは大きく動きますが、Ducatiはずっと安定しています。ですから自分達も毎週末安定した結果が出せるようにする必要があります。Ducatiは素晴らしい結果を残していますから、自分達も次のレースでそうした結果を残す事が必要でしょう。」

 

Q

「レース前は皆があなたが優勝候補だと思っていました。Ducatiのアンドレア・ドヴィツィオーゾが今週も強かったのは大きな驚きです。」

ダニ・ペドロサ

「自分もマルクと優勝争いをするものと思っていましたが、Ducatiはどのバイクも全体を通じて速かったですね。ドヴィツィオーゾがここまで速いとは思っていませんでした。今日はメカニックが”ドヴィツィオーゾがもしかしたら速いかもしれないから気をつけろ”と話していましたが、そこまで気にしていなかったんです。ただ、今日の彼はよりスピードがあり、よりタイヤのフィーリングが良かったようです。彼の優勝は祝福したいですが、これでより多くのライダーがチャンピオンシップ争いに加わったと言えるわけで、集中していかねばなりません。」

 

Q

「次のアッセンは少し涼しくなると思いますが、アッセンに関してはどのような思いがありますか?今年はホンダが強かったりDucatiが強かったり、ヤマハが強かったりと予想が難しいですが。」

ダニ・ペドロサ

「予想は難しいですね。自分達に出来るのはいかなる状況にもしっかりと備えているということだけです。ポジティブな方向、そして正しい方向に進む必要があります。チャンピオンシップは長いですから、ミスをしたらそこから学んで今回はこういう結果を出すことが出来ました。同じような形でシーズンを過ごしていきたいですね。」

(Photo courtesy of michelin)