Ducatiライダーとして初の4連勝を達成したフランチェスコ・バニャイア。レース序盤はペースが上がらず、マーべリック・ビニャーレスからの激しいプレッシャーにさらされながらも、ノーミスで走行を続けた。終盤はペースを上げて、最終ラップでは来年のチームメイトのエネア・バスティアニーニを完全に抑え込んで安定感ある走りで優勝している。

本当に素晴らしい作業が出来た

フランチェスコ・バニャイア

「今日はグリップがさほど高くなかったのですが、周回を重ねるごとにフィーリングが改善していきました。5周目ほどでペースが上がっていきましたが、最終ラップが最速ラップになったことは初めての経験でした。本当に素晴らしい作業をしてきたんだと思います。」[adchord]

「スタート直後のターン4でフロントを失いましたし、ジャックも転倒、エネアもターン16でフロントが滑っていました。非常に危ない状況でしたし、その後もターン11もフロントがロックしました。」

「序盤は自分のペースがなかなか上がらないのを感じていましたし、非常に遅いとも感じていました。しかし、周回を重ねることにわずかながらでもタイムを向上させようと集中して走行を続けたんです。終盤はペースが良いタイム安定して走行することが出来ましたね。」

「レース中は常に背後に誰かがいる感触がありましたが、自分のレースに集中してペースを維持するように走行していました。それに後ろのライダーをブロックするようなラインも取らないようにしていました。ブロックラインを使うと後ろのライダーにはチャンスを与えることにもなります。とにかく自分のベストラインで走行を心がけていました。」[adchord]

「最終コーナーではリアグリップがかなり低下しているのがわかりました。通常のラインで加速をしていたらエネアに抜かれていたでしょう。ですから最終コーナーはコーナリングスピードを重視して走行したんです。」

「ピットボードには”G5”5人のグループであると表示がありましたのでファビオが接近していることはわかりました。彼のペースは非常に良かったですしね。」

「ファビオとの30ポイント差は大きいです。とにかく今は後半戦に集中していきたいですね。優勝のチャンスがあれば常に優勝を狙っていきますし、週末を通じてコンスタントに競争力を発揮出来ているのがポジティブですね。」

「チャンピオンシップについてはリーダーとの ポイント差が5ポイント程度になったときに考えたいと思います。 今までチャンピオンシップのことを早めに考えすぎて何度も失敗してきましたから。」

「メインの目標としては、いかなる時でもスピードを発揮して、コンスタントにライバルの前で走り続けることです。 特にチャンピオンシップ後半においては、自分の走りに集中していきたいと考えています。」

(Photo courtesy of Ducati)