モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、2024年MotoGPシーズンの最終戦に向け、スペインのモンメロへ向かう。今週末に開催されるバルセロナ「ソリダリティGP」において、ファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスが#RacingForValenciaキャンペーンに参加し、募金活動を行う。MotoGPによる収益はすべて、サーキット周辺地域の支援に尽力するスペイン赤十字に寄付される。

クアルタラロは今シーズン、マレーシアGPでペースを見せ、今週末の最終戦でもファンを沸かせるレースを目指している。ランキング13位に位置する彼は、これまでのモンメロでの戦績も好調で、2018年にはMoto2で勝利、2019年にはMotoGPで2位、2020年と2022年にはMotoGPで優勝を果たしている。

一方、リンスは今シーズンの最終戦で見つけたセッティングを試す予定だ。バルセロナ出身である彼は、地元のファンの前で強い走りを見せることに意欲を燃やしている。リンスは現在ランキング18位で、順位を上げてシーズンを締めくくることを目標としている。リンスは2020年にはモンメロで3位に入り、MotoGPでの最高位を記録したほか、Moto2でも2015年と2016年に2位に輝き、Moto3でも2013年に2位を記録している。

ファビオ・クアルタラロのコメント

「バレンシアの洪水を目にしたとき、本当に胸が痛みました。その後も多くの人々に大きな影響を及ぼしています。パドック内でも多くの知人があの地域に住んでおり、また私たちも毎年レースを行う場所なので、この災害は本当に身近な出来事に感じています。もちろん、この数週間、被災者のことを思い続けてきましたが、今、ソリダリティGPを通して積極的に支援できる機会を持てたことは本当に嬉しいです。RacingForValenciaはMotoGPによる素晴らしい取り組みです。ファンの皆さんに楽しんでいただきながら、被災者のために資金を集め、2024年シーズンを良い形で締めくくりたいと思います。そして、火曜日にはバルセロナでの2025年テストに備えます。」

アレックス・リンス

「シーズン最後のGPに向けて、特別な気持ちで臨んでいます。私たちはバレンシアを心に抱きながら、地元サーキットでレースに挑みます。MotoGPのパドックは強い絆で結ばれたコミュニティで、多くの仲間が今回の災害で最も被害の大きかった地域から来ています。パドック全体で団結し、レースと連帯の力を通じて少しでも負担を軽減することが私たちの役目だと感じています。2024年シーズンは波乱続きでしたが、モンメロでの最終戦を良い形で締めくくり、火曜日には早くも2025年に向けた準備を始めます。」

(Photo courtesy of yamaha)