モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、今週末に開催される第15戦カタルーニャGPを皮切りに、2週連続のヨーロッパラウンドに突入する。タイトルスポンサーを共有するホームレースであるこのバルセロナ戦に向けて、チームの士気は高まっている。加えて、アレックス・リンスにとっては地元バルセロナでの開催とあって、特別な週末となる。

クアルタラロ、得意のバルセロナで勢いを取り戻せるか

ランキング10位のファビオ・クアルタラロは、得意とするカタルーニャでの巻き返しを狙う。ファビオ・クアルタラロはこの地で数多くの成功を収めており、Moto2では2018年に優勝、MotoGPでは2019年に2位、2020年と2022年には勝利を挙げている。

ファビオ・クアルタラロ

「モントメロに来ました。ここは自分の好きなサーキットのひとつです。ただ、勢いに乗った状態で来られたとは言えないのが現実です。今週末のグリップ状態がどうなるか気になりますが、どんな状況でもベストを尽くします。まずは金曜にトップ10に入ることが目標で、そこから流れを作っていきます。」

リンス、地元バルセロナで再浮上を狙う

ランキング19位のアレックス・リンスは、地元であるバルセロナでの一戦に向けて、セットアップ面での課題解決を進める構え。過去のカタルーニャでは、MotoGPクラスで2020年に3位表彰台を獲得。Moto2時代には2015年と2016年に2位、Moto3でも2013年に2位と、各カテゴリーで好成績を挙げている。

アレックス・リンス

「今直面している問題を解決するために、やるべきことがたくさんあります。今後2週間で多くの走行時間があるので、まずはバルセロナで多くのデータを集めていきたいです。ホームGPということもあり、モントメロを走るのが本当に楽しみです。ファンのおかげで、サーキットの雰囲気もいつも素晴らしいです。」

チーム監督 マッシモ・メレガリ

「カタルーニャは直線が長く、MotoGPカレンダーの中でも特にトップスピードが出るサーキットです。ただ、過去を見てもグリップレベルは常に課題でした。午前中は比較的良くても、午後の暑い時間帯になるとパフォーマンスが落ちる傾向にあります。強みを活かしつつ、万全な準備で挑みたいと思います。このサーキットは我々にとって得意とは言えませんが、あらゆる可能性に備えて全力で取り組みます。」