MotoGP™が2026年、実に22年ぶりにブラジルへ帰ってくる。舞台となるのはゴイアニアにあるアウトドローモ・インテルナシオナル・アイルトン・セナ。モト2世界王者となったディオゴ・モレイラの昇格とともに、“カーニバルのような”盛り上がりが期待されている。

MotoGPとブラジルの深い縁
前回ブラジルでMotoGPが開催されたのは2004年。リオ・デ・ジャネイロのジャカレパグア・サーキットで幕を閉じて以来の開催となる。2026年大会は、ブラジルのモータースポーツ史に新たな1ページを刻むことになる。
南米最大の人口を誇るブラジル(約2億人)は、これまでF1やサッカーなど数々のビッグイベントを開催してきた。MotoGPもその歴史の中で、1987年にゴイアニアで初開催。以後1989年まで同地で開催された後、1992年にはサンパウロのインテルラゴスで1度だけ実施された。その後1995年〜2004年にはリオで開催され、バレンティーノ・ロッシが2000年から4連勝を飾り、2002年には初代MotoGP(4ストローク)時代の王者に輝いた。2004年には玉田誠が優勝したものの、同サーキットはその後オリンピック用地として解体されている。
舞台はゴイアニア、伝説の再来
2026年大会の開催地は、かつて1980年代後半に使われたゴイアニアのアイルトン・セナ・サーキット。ブラジルの中部に位置し、首都ブラジリアから約200km。ゴイアニアはブラジルで11番目に人口の多い都市で、再び世界最高峰のバイクレースが戻ってくる。
モレイラがMotoGPに昇格、バロス以来のブラジル人ライダーへ
今回の開催決定の背景には、ディオゴ・モレイラの活躍もある。モレイラは2025年のMoto2で世界王者となり、Moto3でも勝利経験を持つ新世代のスター。サンパウロ出身の彼は、かつてMotoGPで活躍したアレックス・バロス以来となるブラジル人MotoGPライダーとなる。
アレックス・バロスは1986年から2007年までの長いキャリアで通算7勝を挙げ、ホンダやスズキで勝利し、カジバ、ヤマハ、ドゥカティなどでも表彰台を獲得した数少ないライダーの一人。MotoGPとWSBKの両方で優勝経験を持つ伝説的存在だ。
また、1973年にはアドゥ・セルソ・サントスがスウェーデンGPの250ccクラスで3位に入り、同年ヘレスでは350ccクラスで優勝。これがブラジル人初の世界選手権表彰台と勝利だった。
2026年のMotoGPブラジルGP開催により、南米でのファン層拡大はさらに加速する。情熱的なファンとカーニバル文化が交差するブラジルでのレースは、選手たちにとっても特別な体験となることは間違いない。
22年の時を経て、MotoGPは再び“サンバの国”へ。伝統と新たな才能が交差するこの地で、どんなドラマが生まれるのか注目だ。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。