最終戦での苦戦とマシンの限界
バレンシアでの最終戦、ジャック・ミラーは懸命に戦ったものの、序盤からリアタイヤの空転に苦しみ、ターン1、2、6、8では特にマシンの制御に苦労した。加速で他を上回る選手たちに対し、空転に悩まされた彼はタイヤの消耗が早く、残り10周ではもはや防戦一方に。今季仕様のマシンには限界を感じつつも、得た教訓と安定性への手応えを糧に、新しいバイクでの来季に意欲を見せた。そして、長年のライバルであり仲間だったミゲル・オリベイラとの別れに感謝を述べ、来季はスーパーバイクでトプラックと組む新章にも期待を寄せた。

タイヤを使いすぎてしまった
「いいレースだったけど、前の集団に食らいつくためにタイヤを使いすぎました。ターン1、2、6、8で特にリアの空転がひどくて、そこは妥協できないから余計に厳しかったですね。他の選手は加速も良かったですが、自分たちは空転のせいでタイムが伸びませんでした。タイヤの左側をコントロールしながら走りましたが、残り10周で完全にタイヤが終わってしまって、あとはタイムを失わないように耐えるだけでした。」
教訓と来季への展望
「課題は明確ですし、このマシンはもう倉庫行きです。次は新しいマシンに集中します。2025年シーズンは波がありましたが、特に後半はフロントの感触をつかめてきました。全体のパフォーマンスは少し下がったかもしれませんが、安定性やタイヤマネジメントの面では良い学びがありました。来年は違うバイクですが、DNAは同じだと思います。」
ミゲル・オリベイラへの感謝と新たな挑戦への期待
「最後に、ミゲルに感謝とお別れを言いたいと思います。自分たちは子供の頃からずっと一緒に戦ってきましたし、彼がMotoGPを離れるのは寂しいです。でもスーパーバイクでの挑戦を楽しみにしてるし、来年はトプラックと組むのも楽しみです。彼も素晴らしいライダーだし、何ができるのか今からワクワクしています。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。