アルベルト・プーチは、2025年シーズンを振り返りながら、ホンダがコンセッションを活用し着実に前進できた一年だったと手応えを口にする。シーズン序盤は未完成だったマシンも、夏休み以降に著しい改善を遂げ、ライダーのパフォーマンスも向上。特にエンジンの進化に強い満足感を示し、ザルコのル・マン優勝や日本での表彰台など、復活への兆しを感じさせる瞬間もあったと語る。一方で、最大の課題は依然としてパフォーマンスの安定性。2026年にはMoto2から加入する新鋭モレイラの存在にも期待を寄せつつ、ホンダが求める「優勝」を確実に視野に入れている。


シーズンを通しての進化とライダーの成長
「非常に忙しい1年でしたがしっかりと前進があったと思います。まだ十分ではありませんが過去数年間と比べるとコンセッションの恩恵を十分に活用できましたし、バイクをしっかり開発できました。今年の序盤はバイクの完成度は現時点とは比べ物になりませんでした。夏休みから状況は良くなっていきましたし、ライダー達のパフォーマンスも向上しました。」
エンジンの進化と印象的なレース
「バイク自体もそうですが、大きく改善したと感じるのはエンジンです。エンジン自体にスピードがなければオーバーテイク自体が難しいですから。今年はル・マンでザルコの優勝もありましたし思い出深いレースでした。ファクトリーライダー2人はアップダウンはありましたが、日本での表彰台もありました。しっかりと改善できていますが、コンスタントさが足りません。これが2026年のターゲットです。」

2026年に向けた展望とモレイラへの期待
「2026年はまだまだ前進できる余地があると思っています。ライダーを助けつつ進んでいきたいですが、Moto2から新しい才能(モレイラ)も加入しています。彼がどのように活躍してくれるかも含めて来年が楽しみです。最終的にホンダが求めるのは優勝です。遅かれ少なかれ優勝争いができると確信しています。」

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。







