2026年の世界ラリーレイド選手権(W2RC)開幕を目前に控え、モンスターエナジー・ホンダHRCは新たに「Rally2」カテゴリーに参戦する体制を発表した。ラリーGPチームと同様の名称・ビジョンの下で運営されるこの新体制は、若手育成とグローバルなラリープログラムの強化を目的とした長期的なプロジェクトとなる。
長年にわたりホンダHRCを支援してきたモンスターエナジーも、この新たなRally2構想を全面的にバックアップ。ホンダの方向性と将来への信頼を示す形となった。なお、2026年のRally2チームには、将来を嘱望される2人の若手ライダーが参戦する。






プレストン・キャンベル(アメリカ)
Mint 400やソノラ・ラリーなどで勝利を挙げ、柔軟な対応力とスピード、プロ意識の高さで注目される存在。Rally2カテゴリーにおいて最も有望なライダーの1人とされている。
マルティン・ベントゥーラ(ポルトガル)
ポルトガル国内やスペインで活躍し、バハ・ポルタレグレ優勝などの実績を持つテクニカルなライダー。2026年はRally2での上位争いを目指す重要なシーズンとなる。
成長を目的としたプロジェクト
新チームは、世界各地の名だたるラリーレイドイベントを転戦する厳しいカレンダーに挑む。目標は、Rally2カテゴリーでの競争力強化、CRF450RXラリーの開発継続、そしてHRC全体のスポーツ戦略の礎を築くことだ。
参戦車両のCRF450RXラリーは年々進化を遂げ、過酷な地形でも信頼性とパフォーマンスを両立するマシンとして評価されている。
未来を推進するパートナーシップ
モンスターエナジーは2017年以降、ホンダHRCのプログラムを支え続けており、今回のRally2プロジェクトもその信頼とパートナーシップの延長線上にある。ホンダHRCは、モンスターエナジーの継続的な支援に深い感謝の意を表した。
ルーベン・ファリア(HRCゼネラルマネージャー)
「非常に若い2人のライダーがチームに加わり、ラリーの世界で大きな一歩を踏み出しました。バイクの開発も順調で、仕上がりには満足しています。今回のダカールでは、カテゴリー内でトップ5、総合でトップ15入りを目指しています。2人は非常に速く学習しており、それを達成できると信じています。初めてのダカールということで厳しい戦いになるでしょうが、チーム全体が彼らを全力で支えます。」
マルティン・ベントゥーラ
「ホンダとともに初めてのダカールを走れることに心から感謝しています。ずっとこのレースを夢見てトレーニングを積んできたので、こうして最も困難なオフロードレースに臨める装備と環境が整ったことに感動しています。ポルトガルやモロッコでのテストは、チームとともに自分自身とバイクに対する理解を深める貴重な経験でした。初めてのダカールですが、すでに多くの知識を得たと感じており、良いレースができると信じています。サウジアラビアでお会いしましょう。」
プレストン・キャンベル
「モンスターエナジー・ホンダHRCチームとともに2026年のダカールに挑むのがとても楽しみです。チームと自分自身で、テスト・準備・細部の調整までしっかりと取り組んできました。本当にワクワクしていますし、大きな冒険に向けて準備万端です。」

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。
