MotoGPにおける“レッグウイング”が、2026年シーズンから禁止される可能性が浮上している。このウイングは、ライダーの足の後方に取り付けられる空力パーツで、アプリリアのRS-GPで初めて登場。その後ホンダも同様のデバイスを採用していた。しかし現在、この“レッグウイング”あるいは“シートウイング”を安全性の観点から禁止する提案が、グランプリ・コミッションに提出されているようだ。

これまでこのウイングによる負傷事例は報告されていないが、安全性を理由とした提案は、5メーカーの全会一致を必要とせず、規則改正が可能になる。提案内容によると、ボディワークに対して新たな排除ゾーンが導入される予定で、これは後輪から800mm前方の位置を起点に、幅300mmの先細り形状の領域が、現在の最大制限である後輪から500mm(つまり全長450mm)まで設定されるというもの。このゾーン外へのパーツ装着が禁止される。
この規則改正により、シートウイング類は即座に禁止される可能性もある。ただし、すでに2025年バレンシアテストが終了し、これは技術的には2026年シーズンのスタートを意味する。また、2027年には大幅な空力ルール変更と850cc新時代の導入も控えているため、“レッグウイング”の禁止措置は次期レギュレーション期に持ち越される可能性もある。
アプリリアやホンダが開発・導入したこの新技術が、正式に禁止されるかどうかは、今後の技術委員会およびGPコミッションの議論次第となる。空力開発競争が激化するMotoGPにおいて、再びルール面での制限が課される可能性が出てきた。

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