開幕戦カタールGPの驚きの1つとしては、ルーキーであるヨハン・ザルコ選手がしばらくの間、他を寄せ付けないペースでレースをリードしたということでしょう。ソフトタイヤを履いていたザルコ選手にとって、先行逃げ切り戦略は良い結果を得るためには必要な戦略でしたが、プレスカンファレンスではドヴィツィオーゾ選手が「自分同様に最後まで良いペースで走る事は出来なかっただろう」と話しています。とは言え、その素晴らしい走りにはアルゼンチンGPでも期待が持てそうです。

ヨハン・ザルコ

「結果に関わらず、こうして開幕戦でレースをリード出来たのは嬉しいですね。今朝は土曜日に何も走行が出来なかったことで長めのウォームアップとなりました。トラックは完璧ではありませんでしたけど、非常に素晴らしいフィーリングがあって自分の4位というグリッドはトップに近かったですよね。ただスタート前に雨の影響で2度延期となったことで少し気を削がれました。」

「いよいよレース開幕となると、自分が集中していてトップとも遠くないことから、この機会を活かそうと思ったんですよ。自分のスタートが強烈だったこともわかっていましたし、1コーナーで強力なライダー達を何名かオーバーテイクしました。そしてその後はコンスタントなリズムで走行が出来たんです。」

「そのままプッシュし続けましたが、リラックスしようと思った時に少し走行ラインから外れてしまったんでしょうね。そのままセカンドコーナーで転倒してしまいました。非常に残念ですが、常に限界で走っていますし、まだこのカテゴリーを学ぼうとしているところですから、この手のミスはMotoGPルーキーとして自分のレッスンの一部ですよ。最終的にはハッピーです。結果は残念ですが、自分の自信にとっては大きな意味がありましたし、アルゼンチン戦が待ち遠しいですね。」