3週間前のイギリスGPの練習走行で、右足を3箇所骨折したティト・ラバトの来週の代役は現在WSB参戦中のジョルディ・トーレス。遅すぎて危険と言われたポンソンと異なりMoto2参戦経験があるわけですから、周回遅れというような事態にはならないと思いますが、相変わらず事前にテストをする時間がない中で金曜にMotoGP初走行をさせるAvintiaには批判が集まりそうです。

ジョルディ・トーレスが来週末のアラゴンGPにおいてReale Avintia Racing Teamから出場します。カタルーニャ出身の彼はザビエル・シメオンのGP16に乗り、ザビエル・シメオンは負傷しているティト・ラバトのGP17を2戦連続で使用します。

トーレスはMotoGPパドックは初めてではなく、2010年から2014年の間にMoto2クラスにおいて参戦していました。彼はMoto2クラスで複数回表彰台を獲得、ザクセンリンクでは2013年に優勝しています。2年後に彼はWSBに参戦し、1年目は常にトップ5でレースを行い、複数のレースで表彰台を獲得しました。彼がシーズン最終戦だったカタールにて優勝しています。現在彼はMVアグスタで4年目となるWSBに参戦しています。

アラゴンの金曜のセッションがトーレスにとって初のMotoGPバイクとの対面となります。トーレスはこの挑戦に向けて準備出来ており、スタートを楽しみにしています。なおトーレスがアラゴンGPにおいてラバト代役を務めますが、Unversitari Dexeus病院のドクター達は、ラバトはこの週に不幸な右足の怪我から100%の復帰が出来ると考えています。

ジョルディ・トーレス

「まずはこのチャンスをくれたチームに感謝したいと思います。今は本当に興奮していますが、恐ろしいという気持ちもあります。ただ初のMotoGPバイクでの走行に対して準備は出来ています。この経験はいつか自分の孫に聞かせた上げられる特別な経験になるでしょう。今はとにかくバイクを試したいと思っていますし、自分がどのようにバイクに慣れていくことが出来るかが楽しみです。MotoGP世界戦略のレベルの高さは理解していますし、スピードを発揮するために周囲のライダー達と同じような走りをするのが難しいことは理解しています。」

「しかし出来る限り多くを学び経験を活かしたいと思います。チームの事もよく知っていますし全力を尽くしたいと思います。そしてレース週に何が起こるかを見守りましょう。皆が思っている以上に困難なチャレンジですが、ポジティブな態度で、この機会を最大限活かせるようにしたいと思います。また、自分のマナージャーにも感謝としたいですし、アラゴンで参戦を認めてくれたMVアグスタにも感謝をしたいと思います。現時点では1戦という話ですが、2戦になる可能性もあります。とにかくティトの早い回復を祈っています。彼にあんな事故は似合いません。彼はファイターですから、きっとすぐに戻ってきてくれるでしょう。」

(Source: esponsorama)

(Photo courtesy of esponsorama)