3月1日にグランプリコミッションはロングラップ・ペナルティーを採用する決定を下しました。FIM MotoGPスチュワードがトラックリミット違反のライダーにポジション降格のペナルティーを課す場合、他のライダーとのタイム差によって公平なペナルティーではない場合がありました。そのためペナルティー自体をフェアに目に見える形にするため、グランプリコミッションは、セーフティーコミッションと共に、ロングラップペナルティー採用を決定。
これは全てのサーキットにおいて特定のコーナーが選択され、通常はトラックのアスファルトのランオフエリアの指定された部分通過するというものとなります。このエリアを走行することで、通常のレーシングラインより数秒タイムは遅くなることからロングラップ・ペナルティーという名称になっています。
ロングラップ・ペナルティーを課されたライダーは、ペナルティーを宣言されてから3周以内に規定のコーナーの規定エリアを通過しなければなりません。なお、レッドフラッグなどでロングラップ・ペナルティーで規定されたエリアを走行することが出来ない場合、レーススチュワードはタイム加算のペナルティーを課すことになります。
ロングラップ・ペナルティーはFIM MotoGPスチュワードが使用出来るペナルティーの種類の追加されるもので、現在のトラックリミット違反、その他スチュワードが選択したライダーの違反行為に対して適用されます。なお、ポジション降格のペナルティーもそのままスチュワードが宣言可能なペナルティーとして残る形となります。
(Photo courtesy of michelin)