
ホンダHRCは、ポルトガルのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで2日間のテストを実施し、ソムキアット・チャントラとジョナサン・レイが走行を行った。負傷離脱中のジェイク・ディクソンに代わり、HRCテストライダーのレイが参加したが、天候不良の影響で実際に走行できたのは1日のみとなった。今回のテストは、3月27日から29日に同地で開催される選手権第2戦に向けた重要な準備の場だった。ホンダHRCは限られたドライコンディションの中で、できる限り多くのデータ収集とセットアップ作業を進めた。
チームにとって大きな材料となったのは、チャントラの復帰だった。チャントラは負傷の影響でプレシーズンテストの一部とオーストラリアでの開幕戦を欠場していたが、今回のセッションで再びマシンに跨り、バイクとチームへの信頼感を取り戻すこと、そして自身の身体の状態を確認することを目的に走行した。一方、ディクソンは先月のフィリップアイランドテストで負傷して以降、依然として欠場中。そのため今回はレイが代役を務めた。
初日月曜日は、チャントラとレイの両者が午前中から順調に走行を開始した。しかし午後1時前の降雨によって全ライダーがピットへ戻ることになり、その後もしばらく路面は乾かず、スーパーバイク勢が本格的に走れたのは最終1時間のみだった。それでもチームは基本セットアップと電子制御の作業に集中し、チャントラが41周、レイが32周を記録した。
2日目はさらに周回を重ね、CBR1000RR-Rでの作業を進めることが期待されていたが、火曜日は低温と不安定な天候により走行は実現しなかった。それでも両ライダーは、チームとの作業内容や雰囲気、そして得られたフィーリングについて前向きな手応えを口にした。
ホンダHRCは、2週間余り後に迫るポルティマオでの第2戦に向け、参戦ライダーラインアップを数日中に発表する予定としている。
ジョナサン・レイ
「昨日は、この大好きなサーキットで再びバイクに乗れたこと自体がうれしくて、自然と笑顔になっていました。再びクルーと一緒に仕事ができて、その感覚を取り戻せたのは良かったです。ただ、またしても天候には悩まされました。実際、この冬のテスト期間を通してずっと天候が課題になっています。ここまで合計でも50〜60周ほどしか走れておらず、通常のコンディションならテスト1日分にも満たないので、まだやるべきことはたくさんあります。それでも、到着してすぐにCBRのレベルはかなり理解できました。すでに良い部分はありますが、明らかに改善できる領域もあります。少しずつ前進していますし、日本のエンジニアとこちらのチームに対して、進むべき方向性をより明確に示せていると思います。フィジカル面では、最初のヘレステストの時よりかなり良くなっています。あの時は膝を十分に曲げられず、快適に乗ることができませんでした。ポルティマオはフィジカル的にとても厳しいサーキットですし、全体として良いテストになりました。作業をさらに進めていくための身体的な準備は整っていると感じています。」
ソムキアット・チャントラ
「天候の影響で40周ほどしか走れませんでしたが、こうして再びバイクに乗ってテストできたのはもちろん良かったです。腕の状態を確認しながら、一歩ずつ進めるようにしました。左腕は問題ありませんでしたが、右側についてはまだ以前とまったく同じようには動かせず、コーナーでバイクを寝かせ込もうとすると少し痛みがあります。ただ、それは想定していたことですし、ある意味では普通のことでもあります。タイではすでにCBR600RRでトレーニングをしていましたが、今回のテストの目的は、レースバイクでしっかりと走行時間を確保し、マシンとチームへの自信を取り戻すことでした。これから一度帰国してトレーニングを続けます。ポルティマオ戦までに準備を整えられることを願っています。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。