
2026年世界ラリーレイド選手権(W2RC)第3戦デサフィオ・ルタ40は5月27日、ステージ3を迎えた。Monster Energy Honda HRCのトーシャ・シャレイナは、過酷なニウイル砂丘を含む耐久力とスピードが問われる一日で再びステージ表彰台を獲得した。
選手たちは凍てつくサン・ラファエルを早朝に出発し、49kmのリエゾンを経て408kmの大規模なスペシャルステージに挑んだ。その後、ビバークへ戻る117kmの移動区間も待ち受けた。ルートはこのラリーを象徴する乾いた川床を再び通過し、有名なニウイル砂丘が壮大な難所として立ちはだかった。ステージ後半には山岳地帯へ入り、標高2715mにまで達した。
総合首位ダニエル・サンダースとの差を縮める必要があったシャレイナは、序盤から攻勢に出た。69km地点ではステージ首位ルチアーノ・ベナビデスからわずか9秒差につけた。厳しい寒さの中、予想外に凍結した砂丘をHonda CRF450 RALLYで巧みに攻略し、一日を通じてステージ優勝を争う3人のひとりとなった。最終的にはステージ勝者サンダースから2分35秒差の3位でフィニッシュ。総合では首位から13分36秒差となった。
リッキー・ブラベックは体調不良を抱え、厳しい一日を強いられた。それでも最後まで粘り、過酷なステージを走破。砂丘での小さな転倒によりエアバッグが作動したが、優勝者から6分37秒差の5位でまとめた。前回デサフィオ・ルタ40王者は暫定総合表彰台から3分遅れの4位へ後退したが、残るステージで反撃を狙う。
前の2ステージでナビゲーション用タブレットの不具合に苦しみ、前日のステージ後にオフィシャルからタイム補償を受けたスカイラー・ハウズは、この日はトラブルなく走れたことに安堵した。走りにも明らかに余裕が生まれ、難しい地形を心から楽しんだと語るハウズは、Honda CRF450 RALLYを4位でフィニッシュに導いた。トップから5分45秒差、総合では首位から21分29秒差の5位につけている。
アドリアン・バン・ベバレンは好スタートを切り、33km地点では2番手につけた。砂丘を楽しみにしていたものの、バイク上で完全に快適なリズムを見つけることはできなかった。最終的に8分04秒差の6位でフィニッシュし、総合6位を維持した。チームとともに、残る2ステージへ向けてバイクのセットアップ改善に集中する。
2026年デサフィオ・ルタ40の残り2ステージとなる次戦では、ライダーたちはサンフアンへ戻る。ラリーは終盤に近づくが難易度は下がらない。総距離634km、そのうち324kmがタイム計測区間となり、総合順位を巡る戦いはさらに続く。
ルーベン・ファリア
「今日はサン・ラファエル発着の大きなループで、最初にオフピスト区間があり、その後に有名なニウイル砂丘へ入りました。砂丘は約40kmあり、その後、ライダーたちはステージの残りをWRCスタイルのトラックで走りました。
トーシャは懸命にプッシュし、今日できるすべてを出し切って3位でフィニッシュしました。トップ2から大きく離されたわけではありません。私たちが望んでいた結果そのものではありませんでしたが、状況を考えれば彼が達成できる最大限だったと思います。
スカイラーも力強い走りで4位、リッキーが5位、アドリアンが6位でした。
トーシャとリッキーはステージ中に閉じたゲートに遭遇し、それを開けるために停止しなければならず、約27秒を失いました。最終的にはそのタイムが返還されたため、総合結果には影響しませんでした。」
リッキー・ブラベック
「今日は目覚めたときから最悪の体調でした。ステージ3は長く、本当に寒い一日でした。内容としては良く、スピードもありました。砂丘で少しミスをしてエアバッグが作動しましたが、それ以外は良かったです。残りはあと2日なので、このまま粘り強く走り、ベストを尽くします。」
スカイラー・ハウズ
「今日はほとんどすべてが詰まっていました。最初はかなり高速なトラックから始まり、その後、本当に素晴らしい砂丘に入りました。ただ、一部は実際に凍っていたので少し難しかったです。オフピスト区間の一部は植物の中を抜けるもので、身体的にかなり厳しかったです。その後はとても速いトラックに入りましたが、凍えるような寒さで、バイクに乗りながら震えていました。標高は3000mまで上がりました。
今日、主催者がぶつけられるものはすべてぶつけてきたような一日で、本当に楽しかったです。自分にとっては良いステージでした。転倒が一度ありましたが問題ありませんでしたし、小さなナビゲーションミスもありました。ただ、それはみんな同じような感じでした。
全体として本当に素晴らしいステージで満足しています。今日はとても楽しく走れました。こういう日は、ダートバイクに乗る楽しさを心から感じますし、自分の仕事を本当に好きだと思わせてくれます。」
アドリアン・バン・ベバレン
「今朝はニウイル砂丘へ向かいました。そこへ行けるのはうれしかったのですが、今日はバイクの上であまり快適に感じられませんでした。自分を合わせようとし、ベストの走りをしようとしましたが、本来の速さではありませんでした。
だから最後まで走り切ること、安全に走ること、できるだけ良い走りをすること、そして全力を尽くすことに集中しました。後悔はありません。バイクではいくつか異なる仕様を試しています。良いバランスを見つけ、立て直して自分のベストレベルを取り戻せることを期待しています。」
トーシャ・シャレイナ
「このステージは言葉で説明できません。ものすごく速く、そしてとても寒かったです。凍った白い砂丘に入ったのは初めてでした。自分にとっては良い一日で、ベストを尽くし、ピスト上ですべてを出し切りました。
今日は本当に速いステージでした。序盤は高地にある有名な砂丘を走りましたが、パワーがないように感じました。それでも楽しかったです。その後は大きなピストで300kmを全開で走りました。観客はいつもそこにいてくれるので、それを見るのはうれしいです。」
ラリーGP ステージ3結果
1位 ダニエル・サンダース(KTM) 4時間16分30秒
2位 ルチアーノ・ベナビデス(KTM) +57秒
3位 トーシャ・シャレイナ(Honda) +2分35秒
4位 スカイラー・ハウズ(Honda) +5分45秒
5位 リッキー・ブラベック(Honda) +6分37秒
6位 アドリアン・バン・ベバレン(Honda) +8分04秒
7位 エドガー・カネット(KTM) +12分43秒
8位 ロス・ブランチ(Hero) +16分23秒
9位 ブラッドリー・コックス(Sherco) +18分53秒
10位 ホセ・イグナシオ・コルネホ・フロリモ(Hero) +21分13秒
11位 ロレンソ・サントリーノ(Sherco) +25分44秒
12位 ロマン・デュモンティエ(KTM) +35分15秒
ラリーGP 総合順位 ステージ3終了時
1位 ダニエル・サンダース(KTM) 9時間37分06秒
2位 トーシャ・シャレイナ(Honda) +13分36秒
3位 ルチアーノ・ベナビデス(KTM) +15分57秒
4位 リッキー・ブラベック(Honda) +19分12秒
5位 スカイラー・ハウズ(Honda) +21分29秒
6位 アドリアン・バン・ベバレン(Honda) +28分33秒
7位 エドガー・カネット(KTM) +31分21秒
8位 ロス・ブランチ(Hero) +38分28秒
9位 ブラッドリー・コックス(Sherco) +51分52秒
10位 ホセ・イグナシオ・コルネホ・フロリモ(Hero) +55分41秒
11位 ロレンソ・サントリーノ(Sherco) +1時間06分34秒
12位 ロマン・デュモンティエ(KTM) +1時間10分20秒
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。