
現MotoGP世界チャンピオンのマルク・マルケスが、先月のチェコGP後にブルノで行われた2027年仕様の850ccプロトタイプのテストについて語り、新レギュレーションのエアロダイナミクスについて「もっと削減してほしかった」と本音を明かした。
MotoGPは2027年に大規模な技術規則の刷新を迎える。エンジンは1000ccから850ccへとダウンサイジングされ、ライドハイトデバイスは全面禁止に。エアロダイナミクスも縮小され、タイヤサプライヤーも長年のミシュランからピレリへと切り替わる。
マルケスがここまでエアロの削減にこだわる背景には、彼自身の腕の状態もありそうだ。各種のウイングレットを備えたバイクはダウンフォースを生み出すが、ライダーはその力を押さえ込みながら車体を操ることになり、ハンドリングはエアロのない時代よりも確実に重くなる。結果として、腕や上半身の筋肉をより酷使することにつながる。
マルケスは2020年の右上腕骨骨折以来、長く右腕のコンディションと付き合ってきた選手だ。ダウンフォースが減って操作が軽くなれば、身体的な負担が和らぐ。そんな計算も、この発言の奥にはあるのかもしれない。
マルク・マルケス
「ブルノで2027年型のプロトタイプをテストしました。最高速は落ちていますが、ファンには気づかれないと思います。いちばん大きな変化はタイヤでしょうね。」
「正直なところ、エアロダイナミクスはもっと削ってほしかったです。エアロがなければ、Moto3のように集団でのバトルが増えます。ただMotoGPではそれが難しくて、ダウンフォースを失うとバイクのパフォーマンスが落ちてしまうんです。これは慣れていくしかありません。どの時代にも良い面と悪い面がありますから」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。