予選レポート
ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)がカタール航空グランプリ・オブ・オーストリアの予選で圧巻のラップを刻み、ポールポジションを獲得した。マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)にわずか0.015秒差をつけてのトップタイムだった。3番手はペドロ・アコスタで、レッドブルKTMファクトリー・レーシングのライダーは金曜日のセッションを支配し、ポールタイムから0.071秒差に入った。接戦の予選はシュピールベルクでの白熱したレースを予感させる内容となった。

Q1
Q1でもフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)に注目が集まったが、今回は2度のMotoGP世界チャンピオンが通過を果たした。ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がわずかにバニャイアを上回ってQ1トップとなったものの、両者はまったく同じ最速ラップタイムでQ2進出を決めた。
ラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)はわずかに及ばずグリッド13番手に留まった。金曜日のFP1で好走を見せてダークホースと目されていたポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3、代役参戦)も同様にQ2進出を逃した。
Q2
最初のアタックが終わった時点では、アコスタがマルク・マルケスとアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)を従えてトップに立ち、マルティンとマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)のアプリリア勢が追う展開だった。しかしラップレコード更新に向け、ここからさらに激しい争いが繰り広げられた。
マルティンは明確な目標を持って臨んでいた。最初にタイムを更新してトップに立ち、続くアタックラップでさらに自己ベストを塗り替えた。アコスタはセクターごとにベストタイムを刻んでいったが、最終的にわずかに届かなかった。ベッツェッキも猛追したもののトップを奪えず、次のアタックではマルク・マルケスが各セクターでベストを更新した。
マルケスも自己ベストを更新したが、それでも0.015秒差で2番手に甘んじることとなった。そこへドラマが起きた。アレックス・マルケスがターン1でクラッシュしイエローフラッグが提示されたが、ライダーに怪我はなかった。
残り時間が迫るなか、イエローフラッグによってコース上の時間が削られ、最後のアタックは1回のみとなった。アコスタもマルク・マルケスもそれ以上タイムを縮めることはできなかった。マルティンが記録した1分27秒917がポールタイムとなり、チャンピオンシップで同ポイントに並ぶマルク・マルケスの真前からスタートすることになった。アコスタは3番手から発進する。タイトル争いにおける失うものは少なく、KTMのホームグラウンドで勝ち取るべきものはすべてある。
この3人のタイム差は0.1秒以内に収まっている。
グリッド全体
ベッツェッキは4番手につけ、マルク・マルケスとマルティンへのポイント差を縮めようと虎視眈々と構えている。小椋 藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)は5番手で、レッドブル・リンクでの好調な走りからさらなる活躍が期待されるダークホースだ。アレックス・マルケスはクラッシュがありながらも6番手を確保した。
バニャイアは7番手に入り、苦しかったミザノから大きく立て直した。ファビオ・ディ・ジャンナントーニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)はさらなる上積みを狙って8番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は堅実な走りで9番手につけた。ザルコがトップ10を締めくくり、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が11番手となった。
フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)はスタートからさらなる躍進を狙う。昨シーズンはここでポディウムを獲得し、レース終盤に鋭い速さを見せた経験を持つアルデゲルは、2026年はフェルナンデスの前となる12番手からスタートする。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。