2027年シーズンに向けた大規模な技術変更を前に、MotoGPのセパン・シェイクダウンテストがルーキーとテストライダー限定の従来方針を維持する見通しとなっており、現役ライダーの間で賛否が分かれている。ファビオ・ディ・ジャンナントニオはこの状況に不満を示し、テスト時間の不平等さを訴えた。
2027年はエンジンが1000ccから850ccへ変更され、ライドハイトデバイスが禁止されるほか、タイヤサプライヤーもミシュランからピレリへ交代するなど、MotoGPは大きな転換期を迎える。
ディ・ジャンナントニオはVR46ドゥカティからレッドブルKTMファクトリーレーシングへの移籍が報じられており、チームとメーカーの両方が変わる立場だ。夏休み前のブルノでのポストレーステストでは、2027年に向けてメーカーを変えるライダーのうち、ペドロ・アコスタとホンダのファクトリーライダー2名のみが新型マシンを走らせることができた。
こうした状況から、メーカーを移籍するライダーの多くは、12月初旬のバレンシアテストまで850ccマシンとピレリタイヤを経験できない見通しで、開幕戦前の公式テストはわずか4日間にとどまる。すでにブルノで850ccドゥカティを走らせ、来週月曜のレッドブル・リングテストでも乗る予定のマルク・マルケスや、シェイクダウンテストに参加できるルーキー勢、さらにWSBKでのピレリ経験に加えて2026年を通じてドゥカティの850ccテストプログラムに関わってきたニコロ・ブレガと比べ、メーカーを移籍する現役ライダーは明らかに経験で後れを取ることになる。

ファビオ・ディ・ジャンナントニオ
「今起きていることは、正直満足できるものではありません。新しいバイクを理解するのにわずか4日間しかなく、自分の場合はチームも新しければタイヤも新しいですから。」
「ファビオ・クアルタラロは、たとえば自分にとっては4日間でも問題ないと言っていましたね。でも正直に言えば、4日間でセットアップもバランスも完璧に仕上げて初戦を勝てるというのは、相当な幸運が必要だと思います。」
「今のところ、ブレガが新型バイクの経験量でダントツのトップにいます。これからもっと多くのライダーが新型バイクを試すことになるので、彼らにも多少のアドバンテージが生まれてきます。」
「でも自分としては、やはり初戦に向けてできる限り準備を整えるための時間がほしいです。今の状況は、全員にとって平等とは言えないと思っています。本当に難しい状況です。今もそうですが、自分たちにはライダー協会のようなものがありません。」
「しかも今は、そういった協会に参加できるライダー自身が、変化を求めるライダーと対立する側に回ることもあります。関係する当事者にできることはあまりなく、最終的にはMotoGP自体が、初戦前にライダーがどれだけの時間を持てるかを決めるしかないと思います。」
「トレーニングバイクに関してはかなり厳格な規制がありますが、来年、特に序盤戦に向けては、同じような規制を設けるべきだと感じています。今のままでは、全員にとって平等ではないですから。」
ルカ・マリーニ
「今のルールはこうなっている(シェイクダウンはルーキーとテストライダーのみ)ので、適応して最善を尽くすしかありません。自分たちはMotoGPライダーですから、2日間で全ての仕事をこなさなければなりません。」
「特にタイヤをしっかり理解することが大切です。自分やフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティからアプリリアへ移籍)のようにメーカーを変えるライダーにとっては、少し複雑で難しくなるでしょう。でも、自分たちはその準備ができています。問題ありません。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。