ホンダは今回アルゼンチンGP前にDucati同様のスイングアームに装着するパーツを持ち込んだが、その使用を禁止されたという話があります。これに関してダニー・アルドリッジは、どのようなパーツに関して承認しなかったといったコメントは出来ないと語ります。
Ducatiのパーツがリアタイヤ冷却と同時に相当程度のダウンフォースを発生している場合、リアタイヤ冷却用と主張すれば許可されるが、他のメーカーがダウンフォース発生用として同様のパーツの使用を申請したが却下されたとなると、アップデートされたレギュレーションに沿ってはいるものの大きな問題と言えます。
ダニー・アルドリッジ
「3月のGP開幕前にスイングアームに装着して良い部品に関してレギュレーションのアップデートを行いました。これによってどのようなパーツが許可され、どのようなパーツが許可されないかを明確にしました。許可されたパーツとしてはタイヤの冷却用、そして水はけの向上のためのパーツで、これはヤマハが過去に使用していたものです。」
「Ducatiはカタールで問題になっていたパーツをタイヤの冷却に使用するためのパーツとして私に紹介しました。私はこのパーツに関して検査を行い、Ducatiが言うとおりにこのパーツはタイヤの冷却に使用されていると感じました。ただ、他のスズキ、KTM、アプリリア、ホンダの4メーカーはそうは思っていなかったようです。彼らはこれがダウンフォースを生み出す目的に使用されていると感じていたわけです。そしてこれはレギュレーションの中で禁止されている使用方法なのです。そのため彼らはこのデバイスに関して抗議を行ったわけです。しかしこの訴えは却下され、最終的にDucatiのこのデバイスはレギュレーションに沿っていると明らかになり、Ducatiはレギュレーションに合致していると宣言したわけです。」
「私が言えるのは メーカーが私に持って来る新たなデバイスはすべて承認を受ける必要があるということです。(※レースで使用するには)どのようなパーツがメーカーによって持ち込まれてきているか、どのようなものに関して私が承認しなかったかについては、それがトラックで使用されるまで明らかにすることはありません。(※ホンダがDucati同様のデバイスを持ち込んだが、アルドリッジによって承認されなかったと言われている。)それが実際にトラックで使用されるまでこうした話をしても仕方ないということです。」
(Photo courtesy of michelin)