2019スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦のスーパーポール・レースとレース2が、4月7日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催された。Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタにとっては、非常に特別かつエモーショナルな週末となった。バウティスタは、市販車バイクをベースとしたこの選手権で、SBKデビューから負けなしの9連勝を達成した。彼にとってホームレースとなるアラゴンに集まった大観衆を前に、バウティスタは、午前中に10周で争われるスーパーポール・レース、午後から18周で争われるレース2共に圧倒的な走りを見せ、ライバルを大きく引き離して優勝した。バウティスタがレース2で勝利を収めたことにより、ドゥカティは、1988年にスーパーバイク世界選手権に参戦して以来、記念すべき通算350勝を達成した。

チームメイトのチャズ・デイビスは、激しいバトルが展開された2つのレースを戦い、レース2で再び3位表彰台に登壇した。午前中に行われたスーパーポール・レースでは惜しくも表彰台を逃したものの、レース2ではジョナサン・レイ(カワサキ)、レオン・ハスラム(カワサキ)、アレックス・ロウズ(ヤマハ)と過酷な表彰台争いを展開。レース終盤は2番手を走行していたが、最終ラップのターン1でわずかなミスを犯して3位でフィニッシュラインを通過した。

9連勝のバウティスタは、合計186ポイントを獲得し、2位のレイに39ポイント差をつけて、チャンピオンシップの首位を独走している。合計56ポイントを獲得したデイビスは、7位となっている。次の第4戦は、4月12日~14日に、オランダのTTサーキット・アッセンで開催される。

アルバロ・バウティスタ

(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #19) 1位 / 1位
「特別な週末となった。地元スペインのレースで、応援に駆け付けてくれた家族や友人、スペインのファンの前で3連勝することができて最高の気分だ。3つのレースでは、戦略通りに走ることができた。つまり、良いスタートを切って、自分のペースを維持することだ。実際のところ、3つのレースのコンディションはそれぞれ異なっていた。とくに今日のスーパーポール・レースは、非常に寒い午前中に開催された。幸運なことに、レース2では少し暖かくなったが、強い風が吹いていた。それでも、走りに集中して、サーキットの状態を把握して、最初から最後までハードにプッシュすることができた。最終的には、9つのレース全部で優勝することができて本当に嬉しい。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。僕たちは正しい方向に進んでいる。アルバ、ドゥカティ、そしてチームの全員に感謝したい。彼らの努力があったからこそ、勝利を積み重ねることができている」

チャズ・デイビス

(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #7) 4位 / 3位
「素晴らしい週末になったが、レース2ではあと少しで2位に入ることができたので少し残念だ。最終ラップのターン1で少し深く突っ込み過ぎて、ジョニー(ジョナサン・レイ)に付け入る隙を与えてしまった。その後は、抜き返すチャンスがほとんどなかった。いずれにしても、昨日のレース1に次いで再び3位に入ることができたので嬉しい。風が強かったので簡単なレースではなかったが、今週末は作業がうまく行って大きく前進することができた。この状態を維持して、次のアッセンに臨みたい」

ステファノ・チェッコーニ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム代表)

「アルバロにとっては、またしても完璧な週末となり、本当に喜んでいる。チャズが表彰台に復帰してくれたことにも満足している。彼は、新しいパニガーレV4 Rに慣れてきた。この勢いを、今後のレースでも続けていきたい」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of Ducati)