Ducatiはミケーレ・ピッロに予選でマルク・マルケスの後を追うように指示を出したと思われますが、そのDucatiの戦略を逆に利用してマルケスはポールポジションを獲得。苦手と語るムジェロにおいてもセッティング、ライディングを変えてカメレオンのように状況に対応しています。

予選1位 マルク・マルケス

「FP3までは良い形で乗れていなかったんですが、FP4でセッティングを大きく変えて方向性が見つかりました。今回の予選の中では終始ピッロが後ろについて来ていました。自分が飛ばせばついてくるし、スローダウンすればスローダウンする、どうやらDucatiがそういった指示を出したんでしょう。それで2回目のアタックではサンティと相談して、逆にDucatiの後ろにつけてやろうと思っていました。

「アタック1回目は1人で良いペースで走行していましたが、前にいたペトルッチ、ドヴィツィオーゾがスローダウンして彼らを抜きました。その過程でタイムを失ったんですが、良いタイムではあったんです。2回目の走行ではピッロ、そしてその後ろでドヴィツィオーゾが自分を待っていましたから、タイミングを計算してドヴィの後ろで走りました。ドヴィは12番手でグリッド位置を改善する必要がありましたからね。良い位置で走行出来たことで素晴らしいタイムを獲得しました。でもこの戦略はもともと考えていたものではなくて、Ducatiの戦略によって生み出されたものです。

「今日は昨日より体調が良く、明日はさらに体調が良くなるでしょう。レースペースに関しては、クアルタラロ、そしてヤマハライダー達が良いペースです。Ducatiも素晴らしいペースですが、自分達も悪くありません。他のサーキットよりも苦戦していますがライバルもそれは同様のようです。ここでしっかりとポイントを獲得したいですね。」

「ムジェロはホンダにとっても自分にとっても最も苦手なトラックです。ル・マンとはセッティングもライディングもまるっきり変えて走っていて、FP4まではスピードはあるものの快適に走ることが出来ず、今はスピード、快適性ともにある状態になりました。自分達よりも速いライダーがいるのは事実ですが、それでもこうしてトップで走行出きる。それが重要なんです。」

「明日のリアタイヤにソフトはないですね。タイムは出ますが、明日は今日よりも暑いですしね。ミディアムもしくはハードでしょう。昨日ミディアム、今日ハードを使用してみました。フロントに関してはハード以外の選択肢はありません。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)
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