怪我からの復活をアピールするロレンソ シーズン残り10戦で結果を出せるか?

ホルへ・ロレンソはSNS上でジムでトレーニングする姿を公開し、既に怪我からの復活に向けてリハビリ、トレーニングを進めていることをアピールしている。今年からレプソルホンダで参戦するホルへ・ロレンソは、6月末に開催されたオランダGPのFP1で胸椎を損傷。オランダGP、ドイツGPを棄権している。

レプソルホンダ陣営、ホルへ・ロレンソ共に8月2日から開催されるチェコGPでの復帰を目指しているが、GP開催まではあと約10日。10日でどこまで体調を戻す事が出来るか、そして負傷箇所がデリケートであるだけに、レース前のメディカルチェックをパス出来るかが焦点となる。

ロレンソがレプソルホンダに移籍してから、最高順位となったのはフランスGPの11位で、今のところトップ10でゴールしたレースはなく、アメリカGP、カタルーニャGPではリタイアとなっている。続く不調、相次ぐ怪我などで引退といったゴシップも流れていたが、2年契約のレプソルホンダチームの中で、ロレンソは1年間、つまり残り10戦の中で表彰台、優勝争いが出来るのだということをホンダに証明する必要がある。

先ごろDucatiのパオロ・チャバッティは、Ducatiがホルへ・ロレンソとの契約を打ち切ったのではなく、Ducatiとの契約更新がないと悟ったホルへ・ロレンソが、先にホンダと契約を結んだと明らかにしたが、仮にロレンソが残り10戦で結果を出せなかった場合、2021年以降のホンダとの契約が更新されるかは不透明だ。

しかし、ペトルッチ、ミラーという候補がいたDucatiと異なり、レプソルホンダの場合、ロレンソに代わるライダーとしてすぐに思いつく候補はいない。LCRのクラッチロー、中上に声がかかるとは思えず、2021年からMotoGP昇格を狙っているアレックス・マルケスにしてもホンダ陣営があまり興味を持っている様子はない。

2021年に他チームへの移籍が予想される有力選手としては、ペトロナスのファビオ・クアルタラロ、KTMのヨハン・ザルコなどがいるが、ファビオ・クアルタラロはロッシが2020年末で引退した場合、2021年からヤマハファクトリー入りする可能性が高い。仮にロッシが引退せず、ヤマハがファビオ・クアルタラロが満足するキャリアパスを2021年以降に用意出来ない場合、各ファクトリーチームがファビオ・クアルタラロ獲得に動くだろう。

ヤマハのバイクで高い順応性を見せるファビオ・クアルタラロがV4のホンダ、Ducatiの乗り方に対応出来るかどうかは未知数だが、彼には他の選手にはない若さという強みがある。そのため、ロレンソがレプソルホンダとの契約更新が出来なかった場合、2021年にレプソルで走るファビオ・クアルタラロが誕生する可能性はゼロではない。

とは言え、5度の世界チャンピオン、マルケス以外の選手が乗りやすいRC213Vを作る上で大きな力となり得るホルへ・ロレンソというライダーに対するホンダの評価は高いはずだ。それに正反対と言われたヤマハからDucatiへの適合に成功したロレンソだけに、Ducatiでそうだったように、彼が必要とするものがしっかりと供給されればホンダで成功出来ないはずはない。残り10戦の中で躍進するロレンソを見たい。

(Photo courtesy of michelin)