今回もまた優勝し、最高の形で2019年のチャンピオンシップ優勝、8度目のタイトルを獲得したマルケスは、ライバルであるファビオ・クアルタラロの走りを大絶賛。今回もミサノ同様にレース終盤に走りを観察、最終ラップで仕掛けたと語る。来年は間違いなくマルケスとの一騎打ちの機会がさらに増えるはずだ。
マルク・マルケス
「木曜にも話していましたし、土曜日にも言ったとおり今週末のアプローチも同じで優勝を狙っていました。5周目、6周目の段階でドヴィツィオーゾとの差が開いていくのがわかりました。序盤10周はファビオがものすごいペースで、自分はフロントタイヤに苦戦していたのもあってついていくのが難しい状況でした。ただ残り10周で自分も徐々に追いつくことが出来て、”最終ラップでアタックを仕掛けよう”と思っていました。そうでない限りいかなるチャンスもないとわかっていたんです。」
「今回はミサノ同様のレース展開として、残り3周でどこでオーバーテイク出来るかを理解するために仕掛け始め、最終ラップでついにオーバーテイクしたわけです。でも最終コーナーで彼も抜き返してきましたよね。彼は毎回レースをするたび強くなってきています。来年は間違いなくタイトル争いの強力なライバルになるでしょう。」
「ファビオとの差が縮まらなけば、このまま彼が優勝しても仕方ないと思っていましたが、2周だけ思い切りプッシュして最速タイムを記録出来たことで、リラックスしてライディングすることが出来ました。今日のファビオの走りは本当に素晴らしくて、ホルへがヤマハで絶好調だった時の素晴らしいライディングのようでした。」
「今日のファビオはかつてのホルヘのような、トラック全体を使った走り、レース全体をコントロールする走りをしていました。ホンダの強みはエンジンで、ヤマハにはリアグリップという強みがあります。彼はどんどん強さを増していますし、来年はタイトル争いの候補となるでしょう。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)