Q2の1回目の走行で最速だったファビオ・クアルタラロにスピードで劣るマルケスは、セカンドランのピットレーンからファビオ・クアルタラロの後ろにべったりと張り付き、クアルタラロが減速すると減速、加速すると加速。再び減速すると減速するという形で徹底的にファビオ・クアルタラロの後追い戦略を行う。

クアルタラロが再びマルケスを振り切ってアタックを仕掛けようとする中で、焦ってついていこうとしたマルケスはハイサイドで転倒。チャンピオンらしからぬ戦略の手痛いつけを食らった。

これでマルケスからフリーになったファビオ・クアルタラロは自分の走行を開始。マーべリック・ビニャーレスが終了間際に暫定ポールポジションを獲得した後に、1’58.303でポールポジションを獲得。これでペトロナスに初の地元ポールポジションを持ち帰った。

最終コーナーでフロントがスライドした他、マルケスに後追いされていたせいでタイヤが十分に温まっていないことに起因するいくつかのミスがなければ、57秒も可能性があった。

地元でのポールポジション、マルケスの戦略に頭に来ていたこともあるだろうが、ポールポジションを獲得した後に喜びの勢いで開けたヘルメットのバイザーが壊れるというハプニングもあった。

2位はファクトリーヤマハのマーべリック・ビニャーレス、3位はペトロナスのダブルフロントローもあり得ると語っていたフランコ・モルビデッリとなり、3台のヤマハがフロントローに並んだ。

4位はDucati最速のジャック・ミラー、5位カル・クラッチロー、6位バレンティーノ・ロッシ、7位アレックス・リンス、8位ダニーロ・ペトルッチ、9位ヨハン・ザルコ、10位アンドレア・ドヴィツィオーゾ、マルク・マルケスは2度目のタイムアタック前に転倒したことで11位となった。12位フランセスコ・バグナイアとなっている。