2020年のパーツテストも平行しつつ、最終的に予選2位を獲得したマルケス。レースにおけるライバルはビニャーレスとファビオと語るが、序盤にクアルタラロが抜け出したとしても、レースペースに優れるマルケスにとって追いつくのは難しくないはず。
マルク・マルケス
「2020年のテストも火曜日、水曜日からスタートしますので色々なものを試していて忙しい週末です。とは言え、予選では良いタイムを記録することができたと思います。ファビオとヤマハは一周のタイムでは早いので接近出来るかどうかという感じでしたが、悪くはないと思います。また、レースペースは非常に良くてソフトタイヤ、ハードタイヤ両方で良い感触を得ています。特にハードタイヤではレースで使えるという感触を得ています。明日はファビオとビニャーレスが速いでしょうが、表彰台獲得を目指していきます。そして、ポイントを獲得してチームチャンピオンシップを獲得できるかどうか見ていきましょう。」
「ターン4での転倒はそこまで飛ばしていなかったんです。ジャックが後ろにいたので、彼が詳細を理解していると思いますが、ボックスでバイクを変えて2020年のパーツを試していたんです。ハードタイヤを使用していたせいもあるかと思いますが、この時期のバレンシアでの典型的なターン4での転倒ですね。(※タイヤ右側が温まりにくい)」
「Ducatiがスタートは強烈ですし、ジャックも1周目からアグレッシブですから、どうなるか興味深いところです。しかし、データで見る限りはファビオとビニャーレスがライバルと言えると思います。ジャックのペースも良いのでどうなるかわかりませんし、ここはMotoGPバイクでのオーバーテイクが非常に難しいサーキットですから注意が必要です。」
「ウイングが取れた後は妙な感触でした。ウイリーが増えて、ストレートでバイクが片側に傾いてしまっていたんです。ダメージを受けたのは右なのにストレートでは右側にバイクが傾いていったのは妙ですが、いずれにしてもタイムは出たんです。F1でも同様のことはありますよね。確かにバイクの操縦はしずらくなっていましたが、週末の中で最高のセッテングでしたから良いタイムが出たんだと思います。」
「あの接触でのカレルの操縦には驚きました。彼は深くブレーキングして、その後アウト側に膨らんで戻ってきたんです。あの場面で転倒する危険があったのは自分でした。彼はブレーキングでラインを外したのでそのままアウト側を走行するものと思っていたので、驚きましたよね。ただ、カレルがああやって外側から走行ラインに戻ってくるという妙な走りをするのは初めてではありません。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)