MotoGPの2020年カレンダーにさらなる変更が続いている。先週発表されたカレンダーではアメリカGPが開幕戦となっていたが、そのアメリカGPが新型コロナウイルスの影響で11月にずれたため、現時点では4月19日開催予定のアルゼンチンGPが開幕戦となる予定だ。

しかしアルゼンチンでは3月7日土曜日に、新型コロナウイルスに感染した64歳の男性が死亡しており、これが中南米発の死者となった。アルゼンチン保健省によると、男性は2月25日に欧州から帰国して、発熱や咳などの症状を訴えていたということで、これを受けてアルゼンチンで開催予定のMotoGP開幕戦の延期が発表される可能性は非常に高い。

そうなると、2020年の開幕戦は5月のスペインまでずれ込む可能性、もしくは別の場所で開幕戦を迎える可能性もある。いずれにしても世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、大規模なスポーツイベントの開催延期、スケジュール変更は当面避けられないようだ。

一方で新型コロナウイルスは感染力は強いものの、死亡するほど症状が悪化するのは高齢者に限られているようだ。全世界的に株安、景気の悪化が進む現状においては、ある程度の線引を設けたうえで、イベントの再開、経済活動を止めないようにする工夫も求められる。

再度スケジュールが更新となり、アルゼンチンGPが開幕戦になるか?

第1戦 (4/19) アルゼンチンGP/テルマス・デ・リオ・オンド
第2戦 (5/3) スペインGP/ヘレス・サーキット
テスト(5/4)ヘレステスト/ヘレス・サーキット
第3戦 (5/17) フランスGP/ブガッティ・サーキット(ル・マン)
第4戦 (5/31) イタリアGP/ムジェロ・サーキット
第5戦 (6/7) カタルーニャGP/カタルーニャ・サーキット
テスト(6/8)バルセロナテスト/カタルーニャ・サーキット
テスト(6/15-6/16)フィンランドタイヤナテスト/キミリンク
第6戦 (6/21) ドイツGP/ザクセンリンク
第7戦 (6/28) オランダGP/TTサーキットアッセン

第8戦 (7/12) フィンランドGP/キミリンク
第9戦 (8/9) チェコGP/ブルノ・サーキット
第10戦 (8/16) オーストリアGP/レッドブル・リンク
第11戦 (8/30) イギリスGP/シルバーストーン・サーキット
第12戦 (9/13) サンマリノGP/ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
テスト(9/15-9/16)ミサノテスト/キミリンク
第13戦 (9/27) アラゴンGP/モーターランド・アラゴン
第14戦 (10/4) タイGP/チャーン・インターナショナル・サーキット
第15戦 (10/18)日本GP/ツインリンクもてぎ
第16戦 (10/25)オーストラリアGP/フィリップアイランド・サーキット
第17戦 (11/1) マレーシアGP/セパン・インターナショナル・サーキット
第18戦 (11/15) アメリカGP/サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第19戦 (11/22)バレンシアGP/バレンシア・サーキット

(Photo courtesy of michelin)