WADA(世界アンチ・ドーピング機関)イアンノーネに4年間の資格停止を要求

スポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止中のアンドレア・イアンノーネに関して公聴会を行うと発表したのは3月末、しかしスポーツ仲裁裁判所(CAS)はWADA(世界アンチ・ドーピング機関)についても公聴会を開くことを明らかにした。そしてWADA(世界アンチ・ドーピング機関)はアンドレア・イアンノーネに対して4年間の資格停止を要求している。

アンドレア・イアンノーネのドーピングを時系列で整理

2019年11月 マレーシアGPで提出された尿サンプルから陽性反応

アンドレア・イアンノーネのドロスタノロン(アナボリックステロイドの一種)陽性反応が検出されたのは、2019年11月に開催されたマレーシアGPで採取された尿サンプルから。WADA(世界アンチ・ドーピング機関)の規定ではドロスタノロン使用は4年間の資格停止と規定されてあり、FIMもこのドーピング規定に準拠している。

2019年12月 資格停止処分が暫定的に決定

昨年12月17日時点で資格停止処分が暫定的に決定し、2021年の6月16日までアンドレア・イアンノーネは資格停止となっていた。

2020年4月 国際規律法廷(CDI)が18ヶ月の資格停止処分を決定

 国際規律法廷(CDI)が18ヶ月の資格停止処分を決定するが、アンドレア・イアンノーネと弁護側は故意によるドーピングではなく、アジア市場で食肉用の家畜に成長剤として投与されていたステロイドを間接的に摂取したことが原因だとし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に控訴し、その判断を待っていた。

2020年6月 WADAは規律にしたがって4年の資格停止を要求

アンドレア・イアンノーネと弁護側は、汚染された食肉を摂取しないよう注意を払っていたこと、尿サンプルから検出されたステロイドが微量であったことから、故意による摂取ではなく、資格停止処分も軽減されるべきと主張していた。

しかしWADA(世界アンチ・ドーピング機関)はあくまでも規律に従う形で、4年間の資格停止を要求している。これはWADA(世界アンチ・ドーピング機関)が、「アスリートは自らが口にする食品、飲料、体に取り入れるものについて完全に責任を負う」と規定しているためで、不注意による摂取であろうと処罰内容は軽くならない。

アンドレア・イアンノーネの7月開幕戦への参戦は不可能

スポーツ仲裁裁判所(CAS)が次回の公聴会を行うのは11月からとなっており、アンドレア・イアンノーネの件についても11月以降から進展があると予想される。つまり、MotoGPが現在の日程でスタートした場合、7月19日の開幕戦にアンドレア・イアンノーネは間に合わないことになる。

また2021年シーズンについても、11月から新たな公聴会が始まるとなるとアプリリアはアンドレア・イアンノーネの処罰が決定する以前に2021年ラインナップを決定する必要に迫られるはずだ。そして仮にアンドレア・イアンノーネの資格停止が4年間となった場合、その瞬間にアンドレア・イアンノーネのキャリアは終了する。

2020年 アンドレア・イアンノーネ後任はブラッドリー・スミス

上記を考えて、2020年にアンドレア・イアンノーネの代わりにアプリリアから参戦することになるのはテストライダーのブラッドリー・スミスだろう。スミスは6月10日にミサノで開催されるテストにも、同じくテストライダーのロレンソ・サヴァドーリと参加する。2021年についてはDucatiを離れることが濃厚なダニーロ・ペトルッチにも可能性がある状態だ。
ブラッドリー・スミス

(Source: aprilia)

(Photo courtesy of michelin)