Ducatiのエンジニアが語るところによると、Ducatiではすでに新しいバイク開発のために人知能を有効活用し、そこで分析されたデータを利用しているという。他社に先駆けて導入したウイングレット、スイングアームスポイラーなどに関しても、空気抵抗に関する細かい分析の結果得られたもののはずだ。今後もさらに意欲的な開発が現場に投入されていくだろう。
ガブリエレ・コンティ
「今や単純にデータを集めるだけではなくなっています。これからの時代は収集したデータを人工知能(AI)で分析していくことが必要です。人間が頭で考えるよりも速い速度で分析をしてくれる何かが必要で、それが人工知能(AI)だと思うんですよ。」
「すでにいくつかのパラメーターについては人工知能(AI)に分析をさせています。それまでは不可能だった量のデータが可能となってきています。素早い計算が可能となり、リアルタイムでパラメーターの数値を得ることが可能になってきています。」
「そしてすでに着手している作業内容ではありますが、次のステップとして新しいバイク開発に関して、トラックそしてファクトリーにいるエンジニアの分析を人工知能(AI)が助けてくれることを目指しています。」
ダニーロ・ペトルッチ
「最近はレース前にデータをじっくり見る必要が増えてきました。これはバイクの状況を理解する上で新しいやり方です。今や80%のバイクのセッティングはデータに基づいて作られています。レース前には必ず7ページに及ぶデータ資料をメールで受け取り読み込んでいます。2015年からこういった形でレースをしていて、今もこれらは大切に保存しています」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of michelin)