殆どのチームが2021年に向けてライダーとの契約を済ませており、契約していないまでもラインナップがほぼ確定している。この状況で現在もまだ2021年の契約を結んでいないカル・クラッチローには2020年限りでの引退が囁かれている。
ポル・エスパルガロがレプソル・ホンダに加入することで、押し出されたアレックス・マルケスがLCRホンダに加入。日本人枠のLCRホンダ出光からは中上 貴晶が出走することがほぼ確実であることから、カル・クラッチローは2021年でLCRホンダのシートを失う可能性が高い。
現時点ではLCRはもちろん、ペトロナス・ヤマハ・SRT、Pramac Ducati、アプリリア・レーシングチーム・グレシーニ、Avintia、Ducatiファクトリーもラインナップが決定しているわけではないが、現実的にはアプリリアのセカンドシートぐらいしかカル・クラッチローに開かれた道はない。
ペトロナスはモルビデッリとロッシ、Pramacはバグナイアとマルティンの若手2人、Avintiaは恐らくザルコを起用、Ducatiファクトリーは契約金で揉めているとは言え、ドヴィツィオーゾを続投させる以外の選択肢はないはずだ。
これに関してドルナCEOのカルメロ・エスペレーターは、カル・クラッチローのシート確保のためには全力を尽くすと語る。
カルメロ・エスペレーター
「カルには出来る限り長くMotoGPで走って欲しいと思います。今までもそういうことがあったように、彼のシート確保のために手立てを打ちたいと思います。」
「ポルがレプソルと契約をすることは特に驚きではありません。当然ながら私は一般の方々よりも多くの情報を知りえる機会がありますので、こうした移籍劇に関して驚かされることはありませんよ。ポル・エスパルガロの移籍に関しても、なぜこういった話が出てくるのかも含めて理解しているつもりです。」
(Photo courtesy of michelin)