良いビニャーレスが見られるか悪いビニャーレスが見られるか、ビニャーレスの場合はレースが始まってみないと本当にわからない。今回も練習走行、予選でもスピードを発揮していたしペースも悪くなかった。レース序盤のペースという弱点があることは明らかだが、フロントロースタートでない限り表彰台争いが出来ないのは大きなハンデだろう。
この結果を受け入れるのは難しい
マーべリック・ビニャーレス
「先週優勝した後にこういう最悪のレースを変えると頭がおかしくなりそうです。現時点では頭が混乱していて全く原因がわかりません。この結果をそのまま受け入れるのは難しいです。完璧な走りで優勝を記録した後に、15番手から前にいけないんですから。」
「今日はアレイシとカルの後ろで16周も走行しました。ヤマハのバイクで良いスタートができなかった場合、とにかく周回を重ねるしかなくなってしまうんです。できる事はライバルのクリップが落ちるのを待つだけなんですよ。ですから今日は16周も彼らの後ろで走行していたわけです。」
「最終的にはリズムは悪くありませんでした。先頭グループが41秒後半で走っている中、単独で41秒前半で走行ができました。でも、後ろで良いペースで走るより、フロントで悪いペースで走っていたほうがマシです。1周目が重要な事はわかっているんです。とにかくヤマハのバイクで1周目に良い走行ができなかった場合、勝負に参加することができなくなってしまいます。」
3速以降のパワーでライバルに負ける
「レース後半は素晴らしいペースで走行していましたから、問題はスタートにもあるんです。1列目でスタートしていたら、今日の結果は全く違っていたでしょう。ヤマハのバイクは4速、5速でパワーがないので、スタートした後の加速の第2段階でライバルに置いていかれてしまいます。ミサノの場合は、スタートからターン1までに使うギアは3速までですが、ここでは5速全開でターン1を迎えます。そして3速以降はライバルの方がパワーがあるわけです。」
「今日のグリットで周りの選手を見て、予選で1列目を獲得できなかった事は大きかったと感じました。それにターン1進入時点で多くの選手が前に固まっていたので、早めにブレーキングをせざるを得なかったんです。今日は最初の16周であらゆることを試しました。アウトからも、インからも攻めましたし、マップもいろいろ変えて戦闘力が上がるかどうか確認しました。しかし、今のバイクでは簡単にオーバーテイクができません。ですから、1列目でスタートしてプッシュするしかないんです。」
無理をしないとオーバーテイクが出来ない
「タイヤを冷やすためにアレイシとカルと距離取ったりもしましたが、何も変わりませんでした。オーバーテイクができたのはターン5だけで、あれはかなりクレイジーな動きでした。つまり相当な無理をしないとオーバーテイクができないんです。その後単独で走行した際は素晴らしいペースを記録することができました。」
「トップスピードに関しては本当に遅くて、他のバイクのスリップストリームに入っていても引き離されていくんです。確かにメインストレートでは最後の100mで6速でリミッターに当たっていましたから、ギア比も原因ともいえます。でも問題はどこで走っても同じなんです。」
「単独で走っていれば、ブレーキも非常に遅くかけることができますし、バイクをしっかりと止めて曲がることができるでしょうね。しかし他の選手の後ろで走行していると、これが全く不可能なんです。」
(Source: yamaha-racing)
(Photo courtesy of michelin)