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常に言いたいことを言ってきた
カル・クラッチロー
「MotoGPで現役を続ける中で、常に言いたいことを言ってきました。それが正しかったか悪かったかわかりませんが、自分が思ったことを常に率直に語ってきました。自分が他のライダー達と違って常に思ったことを語るからか、メディアとの関係も良かったと思います。」
「自分は企業が語って欲しいことを話しませんし、メーカーの言いなりになりません。このスタイルが自分には合っていましたし、スポンサーともうまくいっていたと思います。モンスターには長年に渡ってスポンサードしてもらっていますが、その関係は他のライダー達よりもずっと長いと思いますし。」
「自分はより一般人の感覚に近いと言うか、皆パドックにいるライダー達は特別だと思いがちですが、実際は単に自分のやっていることが得意なだけです。これは一般的な出来るビジネスマンと変わりません。だからこそ、パドックにいるいろんな人達とうまくやっていくことが出来るんだと思います。多くのライダーは自分は特別な存在だと勘違いして偉そうにしていますけどね。」
「常に自分の心に正直に思ったことを語るようにしていますが、それが高飛車だとか言われることもありますが気にしていません。ただ、こういう正確だからこそ多くの人が自分のことを愛してくれているんだと思います。」
娘の送り迎えを出来ない生活は嫌だった
「今後のことを考えた時に、一番大事にしたかったのは娘のウィローの送り迎えをしたいということでした。ヤマハとも彼女が初めて学校に通う日とテストの日程が重ならないように調整を依頼しています。これは自分にとって実に重要なことで、ちょうどいい時に現役を引退出来たと思います。」
「レースの世界で懐かしいと思わないだろうというのは、世界中を飛び回ること、それからレース界の政治ですね。こういった世界の中で可能な限り最高の仕事をしてきたと思います。でもメーカーだとかルールだとか、そういったものに関しては従うしかありません。そもそもルールの類は好きじゃないのもありますけど(笑)」
ジャック、サムとは良き友人
「パドックで友人達と競い合うのは恋しいですね。時にジャック、サム(ロウズ)とは本当に良き友人ですから。昨年のプレスカンファレンスでも話しましたけど、思ったことをはっきりいうという役割はジャックに譲りました。ハードなライディングスタイルはサムに譲ったつもりです。」
「彼らがレースをする姿をこれから楽しみに見ますが、週末に彼らに会えないのは残念ですね。テック3、Ducati、LCRと素晴らしいチームにも恵まれてきました。テック3の皆、それからLCRのクルーチーフのビーフィーとは、今後とも良き友人であり続けるでしょう。」
(Photo courtesy of michelin, Honda)