アッセン、新しい路面にチャレンジ
ザクセンリンクでのレースを終えたミシュランとMotoGPライダーたちはヨーロッパ大陸を西へと移動し、歴史あるサーキット、オランダのTTサーキット・アッセンで開催されるオランダ・グランプリに臨みます。世界選手権の創設以来、毎年グランプリを開催している唯一のサーキット、アッセンではこの週末、MotoGP世界選手権だけでなくFIM Enel MotoEワールドカップの開催も予定されています。
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サーキットでは2020年に路面の再舗装が実施されていますが、今回のレースを前にテストが行えないことから、ミシュランはレギュレーションに従って通常より幅広いタイヤレンジを準備、前後とも4種類のMICHELIN Power Slickを持ち込みます。
TTサーキット・アッセンは、何年にも渡ってそのレイアウトに多くの変更を行ってきましたが、487mの短いストレートに6つの左コーナーと12の右コーナーを組み合わせた全長4,542mのコースは、世界中で最も畏敬の念を持たれ、愛されているサーキットのひとつに数えられています。アッセンはモーターサイクルレーシングの「カテドラル（大聖堂）」と称賛され、非常にエキサイティングで白熱したバトルの舞台となってきた歴史があります。
高速カーブとバンクしたコーナーを備えるそのレイアウトは、伝統的なサーキットに見られるものですが、近代サーキットとしての安全要件はすべて備えられています。そして合計18あるこのコーナーの構成がフロントタイヤに比べてリアタイヤにより多くの要件を課します。ソフト、ミディアム、そして2種類のハードで供給されるMICHELIN Power Slickのリアタイヤは、いずれも右側をよりハードとした左右非対称設計とし、このコースの特徴のひとつである高速の右コーナーでタイヤが受ける負荷と温度上昇に対処しています。
一方、ストレスがかかる時間はリアタイヤより少ないものの、フロントタイヤに課せられる要件も同様に重要です。リアタイヤとあわせて最適に機能するよう、こちらは左右対称設計のソフト、ミディアム、そして2種類のハードが用意されます。
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予定されていたフィンランドのレースがキャンセルとなったため、アッセンは選手権カレンダーの中で最も北に位置するサーキットとなります。その地理的要因から過去には雨天となったことがありますが、ウエットコンディションとなった場合には、MICHELIN Power Rainが、フロントは左右対称設計のソフトとミディアム、リアは右側をよりハードとした左右非対称設計のソフトとミディアムがそれぞれ用意されます。
ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー、ピエロ・タラマッソ
「トップレベルのモーターサイクルレースを長く開催してきた歴史を誇るTTサーキット・アッセンは、ライダーたち、そして私たちミシュランも毎年楽しみにしているサーキットのひとつです。大きな高速コーナーとバンクしたコーナーを組み合わせた「OldSchool」レイアウトで常に非常にエキサイティングなレースが展開されているので、チケットを手に入れた幸運なオランダのファンがこの週末のレースで期待を裏切られることは決してないと私は確信しています」
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「技術的な観点から言えば、2021年のアッセンで供給するMotoGP用タイヤは、コーナー数と新しい路面により課される非常に特殊な要件に応え、レースを通して一貫したグリップと予測可能性をライダーに提供できるように開発されています。MotoEについても、私たちのタイヤは同じパフォーマンス特性を提供しますが、このクラスの短いレース距離を考慮して素早くウォームアップするように設計されています」
MotoGPレースウイークエンドのスケジュールは、金曜日に予定されているふたつのフリープラクティスセッションでスタートします。セッションは土曜日にもさらに２回予定されており、その後、グリッドポジションを決める重要な公式予選１および２が行われます。MotoEライダーたちには金曜日にフリープラクティスセッションが１回、土曜日にもさらに1回予定され、同日午後にEPoleが行われます。そして日曜日、26周で争われるMotoGP決勝レースが現地時間14時00分、日本時間21時00分、7周で争われるMotoE決勝レースは15時30分、日本時間22時30分にそれぞれスタートします。
（Source: michelin）
（Photo courtesy of michelin）