アルゼンチンのサンフアン・ビリカム・サーキットで、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)の最後から2つ目のレースが開催される、チリとの国境に程近いアンデス山脈の麓に2018年に建設されたこのサーキットに挑むために、ピレリ(Pirelli)はWorldSBKとWorldSSP両クラスにスタンダードソリューションを提供する。
今シーズンは非常にエキサイティングな展開を見せるFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)は、トプラック・ラズガトリオグルとジョナサン・レイのポイントさが僅かに24ポイントで、今回のレースが大きな勝負の分かれ目となる可能性がある。なお、ランキング3位のスコット・レディングとトプラック・ラズガトリオグルのポイント差は54ポイントだ。
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サンフアン・ビリカム・サーキットは、アルゼンチンのデザイナー、レオナルド・ステラがデザインを手掛けたサーキットで、昨年アルゼンチンで初めて開催されたFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に合わせてオープンした。コースは反時計周りのサーキットで、全長4,276m。右コーナーが7つ、左コーナーが10つ、合計17のコーナーが存在。コース幅は16mだ。
WorldSBKライダーのラップタイムは1分40秒以下。最高速度は時速300kmを超え、特に1km以上の長さがあるスタート/フィニッシュストレート、第7コーナーから第8コーナーにかけての長いストレートではトップスピードが際立つ。
サーキット自体はアンデス山脈の麓、標高約650mに位置することから、早朝から昼過ぎまでの温度差が激しい。砂漠地帯に建設されていることもあって、金曜日の早朝の走行は、風で運ばれてきた砂でアスファルトが汚れ、タイヤへの負担が大きくなることが予想される。
WorldSBKクラス、WorldSSPクラスのためのソリューション
ピレリ(Pirelli)は、サンフアン・ビリカム・サーキットのために、ドライ、ウェットいずれのコンディションでも、両クラスのニーズに応えられるよう、合計2,574本のタイヤを用意している。
WorldSBKクラスでは、フロントとリアにそれぞれ2種類のスリックタイヤが用意されている。フロントはスタンダードSC1(ソフトコンパウンド)とスタンダードSC2(ミディアムコンパウンド)が用意される。
リアタイヤについては、今回はソフトコンパウンドを中心に、スーパーソフトコンパウンドのスタンダードSCX、ソフトコンパウンドのスタンダードSC0が用意される。なお、アラゴン戦から採用されている、Y0449仕様のスーパーポール用タイヤが用意される。
WorldSSPライダーはスタンダードタイヤを使用することとなり、フロントはスタンダードSC1、スタンダードSC2、リアはスタンダードSCXに加え、スタンダードSC0、スタンダードSC1が用意される。
なお、悪天候の備えて、ピレリ(Pirelli)は両クラスのライダーにインターミディエイトタイヤ、レインソリューションを提供する。
(Source: Pirelli)
(Photo courtesy of Pirelli)