ロカテッリ、雨の中で15番手から5位へ猛追  FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)フィリップアイランド戦

2026年FIMスーパーバイク世界選手権第1戦フィリップアイランド大会で、アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)がレース2で15番グリッドから5位まで追い上げる力走を見せた。雨に見舞われた最終レースでの結果は、厳しい週末となったヤマハ・ファクトリーチームにとって数少ない光明となった。

午前のドライコンディションで行われたスーパーポールレースでは14位に終わり、グリッドポジションの改善はならず。それでもレース2ではスタート直後から順位を上げ、オープニングラップで8番手へ浮上。その後トップ6争いに加わり、難しい路面状況の中で安定したペースを維持した。終盤はダニーロ・ペトルッチの追撃を抑え切り、5位でフィニッシュ。確実にポイントを持ち帰った。

一方、シャビ・ヴィエルへにとっては苦しい一日となった。スーパーポールレース前に発生したテクニカルトラブルにより出走できず、好調だったドライでのパフォーマンスを発揮する機会を失った。レース2ではウエットコンディションの中でポジションを上げていたが、13周目に転倒リタイア。それでもデビュー戦で示したスピードと成熟した走りは、今後への期待を抱かせる内容だった。チームは欧州帰還後、3月9日から10日にかけてポルティマオで2日間のテストを実施。月末の第2戦に向け、徹底的な改善を図る。

アンドレア・ロカテッリ

「簡単な週末ではありませんでした。正直なところ、今回の結果は自分たちの実力からすれば十分ではありません。もっとできるはずですし、そのことは分かっています。速さを求めて取り組んできましたが、いくつかの理由で実現できませんでした。ただ、前向きでいたいと思います。今日はコンディションが違い、ベストを尽くしました。」

「週末を通して全力を尽くしましたが、自信やスピードが十分ではありませんでした。それでもウエットでは5位まで上げることができました。多くのポイントを失ったのは事実ですが、まだシーズンは始まったばかりです。ポルティマオでは昨年表彰台に上がり、アッセンでは勝利しました。前を向き、全力で取り組み、通常のレベルに戻したいと思います。」

シャビ・ヴィエルへ

「とても難しい週末でしたが、ポジティブな部分もあります。レースウィークに向けた準備は良く、速さもあり、自分のライディングスタイルとR1の強みを活かせるセットアップも見つけました。ただ、レースでは期待した結果を得られませんでした。昨日は250km/hでの大クラッシュがありましたが、身体は問題ありません。それは本当に良かったです。」

「レース2ではウエットで自信を掴もうとしましたが、リヤのフィーリングが良くありませんでした。数台を抜いた後、さらに前を狙いましたが、ターン2立ち上がりでリヤを失いました。チームには申し訳ないですが、すぐにポルティマオでテストがあります。良いフィーリングを取り戻し、正しい方向に進んでいると強く信じたいです。」

ポール・デニング チーム代表

「2025年のフィリップアイランドも厳しい大会でしたが、今年はさらに困難でした。シャビはすでにR1で良いリズムとフィーリングを掴んでおり、予選も好調だっただけにレースでの不運は残念です。レース1の大クラッシュ、そして本日スーパーポールレース前のトラブルで走れなかったことも痛手でした。雨の中での転倒まで含め、非常に不運な開幕戦でしたが、ここまで見せた内容は将来への希望を与えてくれます。身体的に問題がないことも大きな安心材料です。」

「ロカテッリにとっても、2021年加入以降で最も厳しい大会だったと言えます。それでもレース2序盤で15番手から5位まで追い上げた姿勢は、彼の決意を示しています。結果は期待に及びませんでしたが、R1のポテンシャルが反映されたものではありません。ヤマハとともに課題を解決し、3月のポルティマオテストから始まる欧州ラウンドで本来の力を取り戻さなければなりません。」