ミシュランによるMotoGP2022カタルーニャGPプレビュームジェロでのレースを終えて、ミシュランはイタリアから一旦、本拠地クレルモン・フェランに戻りスペインへと移動。バルセロナに程近いモンテメロに向かい、MotoGPライダーとともにシーズン第9戦、スペイン・グランプリに臨みます。

1991年に建設されたバルセロナ・カタルーニャ・サーキットは、2018年に設計変更と路面の再舗装が行われていますが、その後2020年にターン10の安全性を高めるためにさらなる変更が実施されています。高低差の大きい全長4.627km(2.894マイル)のサーキットは、1,047mのストレート、6つの左コーナーと8つの右コーナーで構成されており、高速のレイアウトに加え、路面のタイヤに対する摩耗性は非常に高いと言えます。

そうした特徴によって、このコースはライダーとファンの間でも人気のコースとして挙げられており、また素晴らしい雰囲気と共にこれまでも数々のエキサイティングなレースが展開されています。[adchord]

ミシュランが用意するタイヤレンジは、サーキットの要求レベルとこの時期に想定される暑さに対処すべく選択されています。MICHELIN Power Slickは前後ともソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドで用意されます。フロントタイヤはすべて左右対称設計ですが、リアはコーナー数が多く、タイヤにかかるストレスを考慮して右側をよりハードにした左右非対称設計としています。

可能性は低いながらこの時期、にわか雨が降ることがあります。ウエットコンディションになった場合にはフロントは左右対称設計のソフトとミディアム、リアは右側ショルダー部分をよりハードにした左右非対称設計のソフトとミディアムのMICHELIN Power Rainが供給されます。ミシュランによるMotoGP2022カタルーニャGPプレビュー

ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ

「昨年はターン10に安全のための変更が行われたので、ラップレコードはすべて新たなものになりましたが、今年は今週持ち込むタイヤでそれらのタイムを更新できることを期待しています。このタイヤがライダーたちにプッシュする自信を提供すると確信していますし、それを満場の観客が創り出す熱狂的な雰囲気が後押しすることも疑う余地はないでしょう」

「いつもの通りこのレースはロジスティックス面においてチャレンジングで、我々はレース終了後直ちにムジェロから我々の拠点のあるクレルモン・フェランまでの875キロを移動し、そこでムジェロのタイヤを降ろし、カタルーニャ向けのタイヤをトラックに積み込んで、バルセロナへの600キロを再び移動しなければなりません」

走行は金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから開始されます。フリープラクティスは土曜日にも2回実施され、その後午後に公式予選が行われます。24周で争われるレースは、日曜日の現地時間14時00分、日本時間21時00分にシグナルがブラックアウトしてスタートします。

(Photo courtesy of michelin)