日本戦でのノーポイントを挽回すべく、ドライレースに向けて完璧な準備をしてきたフランチェスコ・バニャイア。レース前に雨が降ったことで、こうした計画が崩れ、不安になったと語るが、ジャック・ミラーが走行前に”自信を持て”とアドバイスをしてくれたという。後半は追い上げるザルコがオーバーテイクを踏みとどまったシーンも見られたが、今回のレースでフランチェスコ・バニャイアはファビオ・クアルタラロとのポイント差を2ポイントとした。

これから先はさらに集中して走る必要がある

フランチェスコ・バニャイア

「正直なところ今日はあまり嬉しくありません。ウォームアップでは異なるセッティングを試してこれが非常に機能していました。全てがドライのレースに向けて準備できていた状態だったんです。」

「しかし、レース前に雨が降り出してナーバスになっていました。その時にジャックが”もっと自信を持て”とアドバイスをしてくれたんです。自分自身でもウェットコンディションのポテンシャルは高いと思っていましたし、マンダリカ、そして日本のようなレースではなく、昨年はウェットコンディションでもポテンシャルを発揮できていましたからね。」

「表彰台を狙えるような速さではありませんでしたが、トップファイブは狙えるスピードがあると思っていました。通常はジャックそしてミゲル、ザルコもこうしたコンディションではスピードを発揮しています。自分は今回終盤にフロントタイヤに苦戦をしていましたが、これはどのライダーについても一緒でしょう。」

「今日のレースではミゲルとジャックを追っていましたが、彼らは自分にとっては少し速すぎました。後ろからはマルクが追いついてきてブレーキングでオーバーテイクを仕掛けてきました。その過程で、自分がブレーキングでタイムを失っていることに気づいたんです。」[adchord]

「その後ブレーキングを改善していきました。ザルコが自分にオーバーテイクを仕掛けなかったのは、後半になって自分がブレーキングを改善していったからでしょう。前を行く2人のライダーと比較すると、ターン1、ターン3のブレーキングでギャップを埋めることができていましたし。しかし、同時にリスクが高いパートでオーバーテイクをしかけてこなかったザルコにも感謝をしたいと思います。」

「これから先のレースに関してはさらに集中して走る必要があります。日本、そして夏休み前のようなミスを繰り返すわけにはいきません。オーストラリアではこの時期気温が低いことが予想されますから、そこにも対応していく必要があります。しかしその中でも競争力を発揮できるでしょう。」

(Photo courtesy of Ducati)