タイGPはウェットレースとなり、ジャック・ミラーは日本に続いて2連勝出来るチャンスがあった。序盤はレースをリードしたジャック・ミラーだったが、ブレーキングミスでミゲル・オリヴェイラを前に出してしまう。両者の走りはセクターごとに強みが分かれる面白い展開となったが、最終的にジャック・ミラーは2位でレースを終えた。レースの後、ジャック・ミラーはフィアンセのルビーと結婚式を挙げ、母国開催のオーストラリアGPに挑む。

KTMとの違いは主にセッティングによるもの

ジャック・ミラー

「今回のようにウェットコンディションでの走行がほとんどない状態だと、誰がスピード発揮するか大体予想がつくものです。そして、その中に自分も含まれています。同時にミゲルもスピードを発揮すると最初からわかっていました。正直なところ、ダニロについてもスピードを発揮してくるんじゃないかと心配をしていました。」

「今回はミゲルとクリーンなバトルも展開出来ました。ミスをした箇所で彼にオーバーテイクされて順位を下げましたが、後半3つのセクターではミゲルのほうがスピードがありましたね。自分はセクター1とセクター2で追いつくことができていましたが、最終ラップでは、自分のバイクもかなり動きまわってしまいましたね。」[adchord]

「KTMとのバイクの違いは主にセッティングによるものだと思います。自分の場合はブレーキングで安定感があって、高速で流れるようなパートでは自信を持てずにいました。こうしたパートではバイクにしっかりと荷重をかけることができていなかったように感じます。」

「ミゲルと走りを比較しながら、最終コーナーでできる限りタイムを下げないように気をつけていました。自分もシーズン終了まで全力で走っていきますが、今日のペッコは素晴らしかったと思います。日本では非常にタフなレースになりましたが、今日しっかりと挽回をすることができました。」

「レース前にペッコに具体的に何かアドバイスをしたわけではありません。知っての通り彼は素晴らしいライターですから、このコンディションであっても自信を持って走ればいい。彼に伝えたのはそれだけです。」

「今日はミゲルに抜かれた後から、ブレーキングポイントが変わりました。こも影響でトップスピードにも変化がありましたか、これは戦闘で走っていると視界が良いためにブレーキングポイントを明確に把握できるからです。逆に前にライダーがいると、水しぶきでブレーキングポイントが分かりづらくなるので、それでブレーキングポイントが変わったわけです。」

(Photo courtesy of Ducati)