エネア・バスティアニーニとの激しいバトルの末に優勝して最終戦を迎えることになったフランチェスコ・バニャイア。マルコ・ベッツェッキがファビオの前に出れば、チームオーダーが発動するかと思いきや、最後までそうした展開にはならなかった。バレンシアはあくまでも落ち着いて挑み、優勝のチャンスがあれば狙っていくと語る。

なお、今回のレースでDucatiレノボチームはチームチャンピオンシップでも優勝しており、コンストラクターズと合わせて、最終戦バレンシアでは3冠優勝に大手がかかる状況だ。[adchord]

守りに入るとミスをしやすくなる

フランチェスコ・バニャイア

「最高のスタートでしたし、ターン1のブレーキングではリスクを冒して進入しました。この序盤の動きが優勝に向けて非常に重要でした。その後のホルヘのペースはあまりにも早すぎたので、リラックスして走行することにしました。」

「彼が転倒した後はタイヤを温存しながら走行を続けました。エネアに追い抜かれた後は、彼の方が高速でトラクションがあったため、厳しい状態が続きました。」

「どちらかというと自分のほうは低速コーナーでトラクションがありましたから。ブレーキングが非常に良かったので今日の優勝の鍵はブレーキングだったでしょう。ファビオ3位でしたから優勝することが重要でした。」

「昨日予選で失敗してしまったので、バレンシアではあまりハードにプッシュしなくても、素晴らしい走行ができることを理解していく必要があります。ベースに関しては今回非常に良かったので、エネアに抜かれた後も抜き返すことを考えました。ターン7のブレーキングでリスクを冒して彼の前に出ることができました。」[adchord]

「エネアとはライティングスタイルが異なります。彼はコーナリングスピードを高めるために早めにブレーキングをするんです。縁石でワイドになってしまいましたけどね。」

「残り3周でリアタイヤがオーバーヒートしてしまい、最終ラップに再びプッシュする可能性を残すために少しスローダウンしました。エネアはターン9でミスがありましたし、これが今日の優勝にとって助けになりましたね。」

「バレンシアに向けてはポイントリードは大きいですが、守りに入るとミスをしやすくなります。レースで優勝のチャンスがあれば狙っていきます。いずれにしてもバレンシアで金曜日を迎えるまではわかりません。」

「来年はチーム内の雰囲気は穏やかではないかもしれません。とは言えファクトリーチームにやってきた後はチームとの作業に慣れる必要があります。でもチャンピオンシップでは強力なライバルでしょうし、チームメイトが最初に負かすべき相手であることは変わりません。」

「バレンシアではとにかく戦闘力を発揮しようと思います。来週は家でリラックスしつつ、トレーニングを行います。それから最終戦を迎えたいと思います。」

(Photo courtesy of michelin)