ムーニーVR46レーシングチームはチャンピオンシップでは10年目、MotoGPでは2年目のシーズンを迎える。引き続きDucatiの一翼として選手権に参戦しつつ、イタリアのフィンテック企業であるMooneyがチームをスポンサードする。ライダーは引き続きルカ・マリーニ、マルコ・ベッツェッキの2人で、若手で才能とスピードのある2人のイタリア人ライダーがチームを組んで参戦する体制は変わらずだ。

デビューイヤーとなった昨年で、表彰台、ポールポジション、ルーキー・オブ・ザ・イヤーなどを獲得。才能あふれるライダーと、グリッド上で最も戦闘力が高いバイクの組み合わせで、今シーズンも大いに活躍が期待される。[adchord]

ルカ・マリーニ

「オフシーズンの内容にはとても満足しています。バイクは速く、競争力があり、新しいカラーリングも気に入っています。マレーシアでは、レースペースも良く、フライングラップのシミュレーションも素晴らしい内容でした。」

「毎週末トップ5を狙えると思うので、あとは開幕戦でポテンシャルを最大限に引き出すだけです。昨年型のバイクですから、新型でセッティングを出す必要があるファクトリーチームのライダーよりも有利でしょう。」

「土曜日にスプリント、日曜に決勝と何が起こるかわかりませんが、今大会に向けて100%努力をしてきました。特にスプリントでは多くのライダーがソフトタイヤで戦うでしょうね。」

マルコ・ベゼッキ

「昨シーズンのマシンはとても気に入っていましたが、オールブラックのバージョンはさらに格好良くなりました。今年のテストセッションには満足しています。新しいマシンのフィーリングは良くて、すぐに違いを実感できました。今年使用するバイクは、以前のものと比べて、スロットルを開けた際のつながりが一番はっきり違いを感じますし、エアロダイナミクスパッケージもそうです。」

「同じ週末に2つのレースを行うのは、少なくとも最初のうちはフィジカル面の理解でも大変でしょう。とにかく今は開幕戦のレースで勝ちたいと思っています。すでに準備は出来ていますし、競争力もある速いテクニカルパッケージでスタートします。オフィシャルライダーよりも最初のうちは準備が整っていると思います。いずれにしてもファクトリーチームは戦闘力を上げてきますから、今はこのチャンスを最大限に利用したいと思います。」

バレンティーノ・ロッシ(チームオーナー)

「Mooney VR46 Racing Teamには素晴らしい2023年を期待しています。昨年はMoto3やMoto2での長年の経験を経てMotoGPにデビューし、素晴らしいシーズンを送ることが出来ました。新しいチームではありましたが、スピードを発揮しましたし、何度も表彰台や上位を争うことができました。」

「みなよく頑張ってくれたと思います。2人のライダーはとても速く経験も豊富ですから、初勝利、できるだけ多くの表彰台を獲得するために、さらに一歩前進してくれることを願っています。ルカはMotoGPで3年目のシーズンを迎えますが、彼には多くを期待しています。2022年には大きく前進して成長し、何度も表彰台に近づいています。テスト走行ではも非常に速く、競争力があると思います。」

「マルコも誰にとっても難しいMotoGPのルーキーイヤーに、とても良い結果を残しています。アッセンでは表彰台を獲得し、多くのレースで最後まで最速のライダーたちとともに戦いました。この調子で、MotoGPクラス2年目にはもっと速くなれるはずです。」

(Photo courtesy of mooney vr46)