ロードレースから距離を置くことを発表したガイ・マーティンが、Facebook上で今の気持ちを表明しています。マーティンのコメントからは新型CBRが思っていた以上に戦闘力を発揮するのには時間がかかるバイクだったこと、そしてそれはマーティンが望んでいたような参戦体制では無かったということが伺えます。クラシックレースやパイクスピークには出場したいと語るように、何らかの単発レース・イベントでは今後も活躍する姿を見ることが出来そうです。

ガイ・マーティン

「多くの人がレースについて、自分が何をしているかを尋ねて来るんだ。今年は新しいホンダのマシンにワクワクして始まった。新しいバイクは最初から素晴らしいバイクだと、自分もチームも思っていた。ただ、すぐにこのバイクにはかなりの開発が必要だということ、素晴らしいバイクになるが時間がかかることがわかった。そして自分は他にも色々なプロジェクトがあって、そちらに時間を使いたいと思っていたんだ。バイクの開発に数ヶ月も数年も関わったことはなかったし、すぐに勝てるバイクを用意するからと言われて、それで今回のチャンスを断らなかったんだ。」

「TTはまさに災難だったね。自分の手を汚して苦労した楽しみや無限とレース出来たことを除いては全く楽しめなかった。最初から苦労するのはわかっていたし、結局のところ自分の役目はテストライダー以外の何物でもなかった。結局そういう仕事はやったけど、キャドウェルパークで数週間後にテストをやって、そこでチームにこのバイクはアルスターGPでは戦闘力を発揮出来ないと伝えたんだ。そこでチームは自分をこのイベントから棄権させるという判断をした。チームは自分にはこの決定を伝えなかったけど、この決定は自分のためにチームがしたことだから、そのことは問題ない。」

「レースや公道レースを諦めたってわけじゃない。特にやりかけの仕事もないし、クラシックレースだとかちょっと変わったレースをしたいと思っているんだ。最近ずっと考えていたのはパイクスピークで、暇な時があれば4輪でパイクスピークを走ることばかり考えていた。これはあくまでも自分次第だし、上手く行かなければ自分の責任だし、そういうのが好きなんだ。」

「だから何も悪い感情があるわけじゃない。Neil Tuxworthはプロジェクトのスタートの時から一緒にやってきてくれたし、皆にとっても新しいバイクが機能しなかったというのは残念だと思う。自分やチームがどれだけの努力をしてきたかというのは理解している。だから後悔はない。でも今年に関しては、ホンダに乗って公道レースに参加するという計画はもう無いんだ。Nigel Racing Corporation(NRC)は現在パイクスピーとクラシックレースに関する準備をしようと計画しているけど、計画は状況によっていくらでも変わると思う。サポートをどうもありがとう。」