スズキグループの工場を活用、2024年春稼働開始をめざす

MotoGPから完全に撤退したスズキ株式会社は、株式会社SkyDrive（本社：愛知県豊田市、代表取締役CEO福澤知浩、以下「SkyDrive」）と「空飛ぶクルマ」の製造に向けた基本合意書を締結した。

SkyDriveは、「空飛ぶクルマ」の製造を目的とした100％出資の子会社を設立。スズキとSkyDriveは、スズキグループが静岡県内に保有する工場を活用し、2024年春ごろ、「空飛ぶクルマ」の製造開始を目指していくという。

なお、スズキはSkyDrive製造子会社の人材確保など製造開始に向けた準備についても協力をしていくようで、「空飛ぶクルマ」が実現した際に業界で大きな役割を担う事を目指しているようだ。

なお、国交、経済産業省は2030年頃を目処に実用化を目指しており、2022年3月には第8回目となる「空の移動革命に向けた官民協議会」を開催。「試験飛行ガイドライン」「空の移動革命に向けたロードマップ」を公表している。

「空飛ぶクルマ」については「我が国においても、都市部での送迎サービスや離島や山間部での移動手段、災害時の救急搬送などの活用を期待し、次世代モビリティシステムの新たな取り組みとして、世界に先駆けた実現を目指している。」としており、2025年の大阪万博から利活用、社会への受け入れ、環境整備等を具体的に進めていきたいようだ。

スズキのMotoGP撤退という経営判断が、最終的にどのような形で実るのか、多くのスズキファン、元スズキファンが見つめている。[adchord]

鈴木社長コメント

「SkyDriveと協力一致し、価値ある製品作りを通じて、日常的に空を活用するAir Mobilityの実現に貢献できるよう、意欲的に前進してまいります。楽しみです。」

（Photo courtesy of スズキ株式会社）