アコスタとフェルナンデスが2024年型バイクの調整に挑む

レッドブルGASGASテック3チームは、セパンで6日間のライディングとテスト活動に臨んだ。2023年の新人王、アウグスト・フェルナンデス、今年のルーキーのペドロ・アコスタが、マレーシアの高温の元、精力的に走行を行った。

今年の期待の新人として、アコスタはシェイクダウンテストから参加し、変化に富む、高速レイアウトのセパンを6日間にわたって何周も走り込んだ。フェルナンデスはRC16に慣れ、空力、エンジン、シャーシのセッティング作業の大部分をこなしつつ、アコスタは高度な技術の複雑さをすばやく学び取った。

アコスタはラップレコードに迫るペースでMotoGPライダー達とのスプリントシミュレーション中も注目すべき走りを見せた。アコスタは総合9位、アウグストは21位でフィニッシュしたが、セパンでの主要な作業は達成され、2月19日から20日にかけてカタールで行われる次回テストに向けて多くのデータが取得された。

ペドロ・アコスタ

「膨大な時間のライディングで試すべきことがたくさんありました。空力、パワー、電子制御をしっかりとテスト出来たと思います。MotoGPバイクに乗ることがどんどん普通に感じられるようになってきて楽しいです。毎日改善出来ていますし、シェイクダウンの初日から最終日までのラップタイムを見れば、3秒速くなっています。」

「1日に0.5秒の改善は悪くないですよね。チームはこれらのステップを踏めるように猛烈にサポートしてくれています。このテストでは皆が昨年よりもタイムアップしていますから、ラップタイムについてあまり考えすぎる必要はありません。でもコンスタントなペースを発揮出来たことは良かったですね。」

アウグスト・フェルナンデス

「3日間のテストは厳しく、期待していたスタートとはいきませんでした。まだスピードが十分に出ていない感じがしますが、最終日は以前の2日間よりも改善し、新しいバイクを少し理解し始めました。ユーズドタイヤでの感覚を取り戻したことも良かったと思います。テストが終了し、今週は休息を取り、昨年良いレースをしたカタールに目を向け、2024年のために残された日々について考えていきます。」

ニコラス・ゴヨン チームマネージャー

「ここでテストする項目のリストは膨大でしたが、一つの目標は、私たちの新人、ペドロをMotoGPレベルに引き上げることで、これらの日々で1,500km以上を走り、いくつかの大きな改善を遂げた彼の印象的なレースシミュレーションも含め、「ミッション完了」だと感じています。技術面では良い仕事をしたと思っています。セパンのテストは厳しいものですが、チームに深く感謝したいです。彼らは夜遅くまで働き、良い仕事をしてくれました。」

セバスチャン・リッセ テクニカルマネージャー

「GASGASとしてセパンで非常に重要なプレシーズンテストを終えました。特にペドロにとっては長いテストでしたね。公式の3日間にアウグストが参加する中、ペドロは6日間の走行でした。彼が成長し、MotoGPバイクの理解を深める過程は信じられないほどでした。」

「もちろん、時間をかけることができましたが、それがあまり必要なかったようです。彼は素晴らしいペースを保ち、彼の進歩に感銘を受けましたし、クルーとの仕事の仕方や、すでにいくつかの技術的側面に取り組むことができた事実を評価しています。」

「アウグストは今までのリズムに戻り、バイクを限界まで押し上げるのに苦労しましたが、彼にスピードがあること、次のテストで彼がうまくいく方法はわかっています。」

(Photo courtesy of GASGAS)