スプリントレースで結果を残せなかったフランチェスコ・バニャイアは、決勝レースではホルヘ・マルティンの後ろで走行、終盤に仕掛けしっかりと逃げ切って優勝を手に入れた。金曜、土曜の調子が悪くてもバイク、チームと共に完璧な状況を整えれば、絶対に優勝争いが出来るという確信を持っていることは大きな強みだろう。

スプリントの転倒が悔しかった

フランチェスコ・バニャイア

「スタートは良くて良いペースを維持していきました。ペドロとホルヘの様子を見ていましたが、ペースが早すぎると感じていたので後ろで様子を見ていました。その後ペースを取り戻してホルヘを追っていきました。リアの温存もしていましたが、フロントも摩耗していったので簡単ではありませんでした。」

「後半はコーナーエントリーで本当に安定した良い走りができました。スプリントの転倒が悔しかったので、今日はコーナー5でその悔しさを晴らす必要がありました。ターン4に強みがあったので、その強みをターン5で維持することができました。ターン5でフロントがすべらないか心配でしたけどね。」

「リアはミディアムでしたけど、リアソフトだとフロントを少しプッシュしている感触があったので、自分達にはリアミディアムは最適な選択だったと思っています。過去3つのスプリントではミスとバイクの問題がありました。スプリントの結果は改善が必要ですが、感触は改善してきています。」

「重要なことはスプリントでしっかり完走することで、こうすることでポイントを重ねることが出来ます。しかし、スプリントで土曜にポイントを失い続けるわけにはいきません。」

「ヘレスでは左コーナーのマルケスの走りを参考にしました。ターン7で毎回0.2秒ほどもマージンを稼いでいましたからね。彼のスタイルをそのまま適用することは出来ませんが参考にしています。ホルヘもコーナー立ち上がりの加速が素晴らしいですから、その点を参考にしています。彼は体を大きくイン側に落として、バイクを自分より早めに立ち上げることが出来ています。誰もが素晴らしいスタイルを持っていますから、他のライダーの良い点をコピーして取り入れることが必要です。」

「日曜に結果を出すことが出来ていますが、これはしっかりと準備が万端であれば必ず戦闘力を発揮出来る確信があるからです。チームも控えてくれていますし、バイクも素晴らしいです。こういう状況があるから、土曜のレースで結果が出せなくても、決勝で挽回出来ると思っていました。」

(Photo courtesy of michelin)