オーストリアGPを終えてのチャンピオンシップ ポイントスタンディングです。ランキング1位は合計で174ポイントを獲得しているマルケス選手。シーズン前半の転倒はありましたが、こうして見るとコンスタントに表彰台を獲得しているのがわかります。これが同じくシーズン3勝を獲得しているランキング2位のドヴィツィオーゾ選手との大きな違いと言えるでしょう。

ランキング3位のビニャーレス選手もシーズン3勝を獲得しているのですが、調子が悪い時は表彰台から縁遠いため、マルケス選手、ドヴィツィオーゾ選手に離されています。現在チャンピオンシップ4位のロッシ選手は、今期優勝はオランダGPの1回のみ。チャンピオンシップ後半戦を考えると、そろそろ毎回表彰台に登っておかないとチャンピオンシップ争いから脱落してしまいかねません。チャンピオンシップ5位のペドロサ選手はロッシ選手と似たシーズンとなっており、今期の優勝数は1、コンスタントに表彰台に登っているものの3位表彰台が目立ちます。

チャンピオンシップ6位はルーキーのザルコ選手。さすがはMoto2で2年連続チャンピオンシップ優勝しただけあって、ルーキーシーズンながら着実にポイントを獲得している印象があります。ただ、本人のインタビューなどを聞く限りは、「1年目の今年は色々なことを試してみる」「チャンピオンシップ争いに絡んでいないからこそ攻めてみた」といったコメントも多く、来年に向けて色々と経験を積もうとしていることも伺えます。7位となっているのはロレンソ選手。ここ数戦はヤマハ時代のように、1周目から他を寄せ付けない速さを見せることも多いですが、現時点の課題はそのペースを最後まで維持出来ないことでしょう。

8位はフォルガー選手。地元ドイツでの2位も記憶に新しいですが、オーストリアではノーポイントに終わっています。9位はカル・クラッチロー選手。10位はダニロ・ペトルッチ選手となっています。なお、この8位から10位の3人のポイント差はそれぞれ1ポイントのため、来週末のシルバーストーンでのレースでランキングの変動が起こる可能性が高いでしょう。

(Photo courtesy of michelin)