さて、最終戦バレンシアまでチャンピオンシップ優勝の可能性を繋いだドヴィツィオーゾ選手ですが、実際にドヴィツィオーゾ選手がチャンピオンシップ優勝出来るシナリオはどんなものなのでしょうか?
ドヴィツィオーゾのチャンピオンシップ優勝の可能性は2つ
現在チャンピオンシップリーダーのマルケス選手の獲得ポイントは282ポイント、対するドヴィツィオーゾ選手は261ポイントで、その差は21ポイントです。
ドヴィツィオーゾ選手がチャンピオンシップ優勝出来る1つ目のシナリオとしては、最終戦でマルケス選手がリタイア(0ポイント)、ドヴィツィオーゾ選手が優勝(25ポイント)というものです。これでドヴィツィオーゾ選手の総合ポイントは286ポイントとなり、マルケス選手の282ポイントを上回ります。
2つ目のシナリオはドヴィツィオーゾ選手が優勝(25ポイント)、マルケス選手が12位(4ポイント)もしくは12位以下というもの。マルケス選手が12位で終わった場合、ドヴィツィオーゾ選手の総合ポイントは286ポイント、マルケス選手の総合ポイントも286ポイントとなりますが、優勝回数はドヴィツィオーゾ選手7回、マルケス選手6回となり、優勝回数の多いドヴィツィオーゾ選手がチャンピオンシップ優勝となります。
残念ながらこれ以外のシナリオでドヴィツィオーゾ選手のチャンピオンシップ優勝の可能性はなく、仮にマルケス選手がリタイア(0ポイント)であっても、ドヴィツィオーゾ選手が2位(20ポイント)でレースを終えると、ドヴィツィオーゾ選手の総合ポイントは281ポイントとなり、マルケス選手の総合282ポイントに1ポイント届きません。
泣いても笑っても今シーズンはあと1戦。ニック・ハリスらが常々語っているように「Never say Never」(あり得ないなんていうことはない)という言葉が当てはまるのがMotoGPですので、最後まで何が起こるかわかりません。最終戦も素晴らしいレースを大いに期待しましょう。